新発田市民文化会館がMartin Audio WPMシステムを導入
扇形に広がる特徴的な客席形状に対し、Martin Audio独自の最適化技術を活用することで、客席全体で均一な音場と高い明瞭度を実現。ステージへの反射も効果的にコントロールし、演者・観客双方にとって快適な音響空間を構築しています。
Martin Audio独自の最適化技術で、全席均一な高品位サウンドを実現
新潟県新発田市の中心部に位置する新発田市民文化会館は、建築家・内井昭蔵氏の設計により1980年に開館しました。916席を有する大ホールをはじめ、練習室や会議室などを備えた、地域の文化芸術活動を支える拠点施設です。
2025年3月、大ホールの音響改修が実施され、Martin Audio「WPM」システムが導入されました。導入に至った経緯について、施設の管理業務を担う新潟照明技研株式会社の池浦氏にお話を伺いました。
「新発田市民文化会館は、弊社が長年管理を担当している施設です。今回、音響改修工事が行われるにあたり、これまで現場で困っていたことや改善したかったこと、さらには半ば諦めていた課題まで、WPMなら解決できるのではないかと考え、弊社の音響担当である猪俣へ提案しました。
特に、Martin Audio独自のオプティマイゼーション技術によって、すべての客席で均一な音響特性を実現できること、さらにステージ上の演者に大きな影響を与えていた反射音もコントロールできるのではないか、という期待がありました。実際に実機を持ち込んでテストを行ったところ、狙い通りの結果が得られたため、導入をスムーズに進めることができました。」

扇形ホール特有の音響課題を、WPMシステムで解決
会場は扇形の2階席を有する特徴的なホールで、サイドカラムおよびプロセニアムに合計20本のWPMを設置。インフィルにはX8を採用し、これらをMartin Audio「iK42」パワーアンプで駆動しています。アンプへの音声伝送はすべてDanteで統一され、先進的な音響システムが構築されました。
さらに、ステージモニターとしてX12、サイドフィルにはXD12を導入。幅広い演目や運用スタイルに柔軟に対応できる構成となっています。

「どの席でも同じ音」を目指したホール音響リニューアル
会館の音響担当・猪俣氏は次のように語ります。
「当会館は非常にユニークな客席形状をしており、ほぼ180度に近い角度からステージを見ることができます。一方で、音響的に均一な音場を作ることが難しく、特にステージ上では反射音の影響が大きいという課題がありました。これまでは調整だけでは対応しきれず、諦めていた部分もありましたが、WPMは反射まで含めてコントロールできるため、多くの課題を解決してくれました。
工事および音響調整はヤマハサウンドシステム様に担当いただき、非常に満足度の高い音場を実現しています。この会館では、どの客席で聴いても同じクオリティの音を体感できます。
また、プロセニアムとサイドカラムの両方にWPMを導入しているため、大音量が求められる演目から繊細な表現を重視する演目まで、用途に応じてシステムを使い分けることで、あらゆる催しに対して高品位な音を客席全体へ届けられるようになりました。」

所在地:新発田市中央町4丁目11番7号
事業内容:建築家・内井昭蔵氏の設計により昭和55年に開館。916人収容の大ホールをはじめ、練習室や会議室など各種施設を備えた文化芸術の拠点施設