両国国技館にWPSシステム他Martin Audioが大量導入
品格ある舞台で生まれる感動
両国国技館は日本の国技である相撲を目的とした唯一の建築物であり、これまで数々の歴史的な取組が行われてきました。相撲の歴史はおよそ2000年前に始まったと言われており、現在のスタイルに定着したのが約300年前です。
相撲は日本に定着し、国技となり引き継がれてきました。それゆえ日本人で両国国技館という名前を知らない人はいないぐらい、有名な建築物です。力士はここで賜杯を手に取ることを夢見て、毎日稽古を重ねています。相撲は日本の国技ゆえ天皇陛下が観覧に訪れることもあり、陛下のための席も用意されています。
両国国技館は相撲の開催期間以外には、プロレス、コンサート、企業イベントなど多種多様な用途で使用されています。

小さな音から大きな音まで。バランスよく再生可能なシステム
音響システムの選定を担当された赤塩氏にお話を伺いました。
「相撲では、土俵上で取組中に発せられる小さな音から大きな音まで、バランスよく再生可能なシステムが求められます。また2階椅子席の最後列まで、小さな音がしっかりと聞き取れることで、臨場感あふれる取り組みが楽しめます。まずはこの課題がクリアーできるシステムを構築したいと考えました。」
「そしてWPS以外にMartin Audioのカーディオイドサブウーハー「SXCF118」を追加し、要望の多かった重低域の充実をはかりました。またコンスタントカーバチャーアレイ「TORUS」を真下向けに設置することで、土俵上に吊られた屋形の影響で明瞭度を得ることが難しかったエリアへも、容易に音を届けられるようになりました。催物に際しても、様々な要望に柔軟に応えることが出来る良いシステムになりました。」

垂直方向において最後部で明瞭度を保ちながら反射も抑える
調整を担当したオーディオブレインズの太田はこう語ります。「伝統ある両国国技館の調整は初めてでしたが、調整は測定器に頼ることなく、赤塩氏と実際に音を聴きながら作業を進めました。今回導入いただいたスピーカーシステムは、垂直方向において最後部で明瞭度を保ちながら反射も抑える、いわば相反する課題へも容易に追従してくれました。」

所在地:東京都墨田区横網1丁目3-28
事業内容:大相撲の興行のための施設