BOXPARK Wembley内のPop Golfは「究極の娯楽施設」と評される20,000平方メートルのイベントスペースです。鮮やかな色彩に囲まれて、パターゴルフと21世紀のポップミュージックを同時に楽しめるというユニークな体験ができます。このちょっと変わった遊び場は「音楽と遊び以外に人々を結びつけるものはない」という信念に基づいて構築されました。

Smith&Devilによって考案されたコンセプトに基づき、Middlesex Sound&Light（MSL）が提供するエネルギッシュなMartin Audioのサウンドシステムと融合して、ポップをテーマにした9つのコースがあります。

これまでの経験から、ディレクター兼プロジェクトマネージャーのDarrel Olivier氏は迷いなくCDD6とSX112サブウーファーの組み合わせを選びました。

Drakeの「Hotline Bling」をモチーフにしたものから、ラジカセやカセットテープがデザインされたレトロな80年代風のコースまで、各ホールはオリジナリティに溢れ、ミュージックビデオの世界に入ったような体験ができるよう設計されています。MSLは少し変わった工夫とイマ―シブ技術も取り入れました。

このプロジェクトはデザイナーのZachary Pulman氏（Zachary Pulman Design Studio）によってもたらされました。彼らは以前、似たようなコンセプトのSwingersで一緒に仕事をしていました。Olivier氏はすぐに現場で、Mighty Adventureのオペレーター兼オーナーのAllan Saud氏とマルチゾーンサイトの要件について話し合いました。その概要は、Smith & Devilのクリエイティブディレクター、Kevin Muraが作成した多様なプレイリストを最大限活かせる、最先端のオーディオテクノロジーを提供することでした。そのプレイリストをTin Drum氏が厳選し、毎晩さまざまなジャンルの音楽が流れ、Open Earが曲のプラットフォームを提供しました。

Olivier氏は次のように述べています。「このプロジェクトは昨年の9月に始まりましたが、コロナの影響で延期されました。ただ、何を望んでいるかを30ページに及ぶAVプレゼンテーションにまとめたクライアントと一緒に仕事をするのは喜びでした。すこし癖のあるパワフルなサウンドがクライアントの希望でした。例えばSound Loungeでは、32GBのiPad Proで動作するAbleton Liveソフトウェアを使用して、クライアントがサウンドを操作できるようにしました。」 BSSリモートコントロールパネルでローカルボリュームとソースを選択すると、希望の音源を希望のゾーンに送信できます。

スピーカーの選択について、「天井が高く、表面が硬いブリキ缶のような場所なので、反響を抑えるために、できるだけレベルを絞った状態で運用するスピーカーを大量に指定しました。CDD6は何度も使用していますが、見た目も良く、特にSX112と使用すると素晴らしいスピーカーです。」

オペレーション箇所は1階と中2階にあり、MSLは合計22台のCDD6を配置しました。1階のバーには、階段下に隠された12インチのSX112サブウーファーとCDD6　1ペアを設置しました。

9つのパターゴルフコースはそれぞれ色分けされており、コースに合わせて塗装されたCDD6が設置されています。3台のSX112（2台は吊り、1台は床置き）がそれぞれ3コース分のカバレージを提供します。

巨大なヘッドフォンがセットされたホール3にはADORN A55のペアが置かれ、「お客さんが通ると、さまざまな効果音が鳴ります」とDarrel Olivier氏は説明します。

中2階の上には、それぞれに2つのゾーンの4隅にCDD6と、低域拡張用にSX112が同様に取り付けられています。

DJのパッチポイントは、ライブPAを備えたライブステージセットとして設計されたホール9です。その他のDJパッチポイントは中2階の貸し切りエリアにあります。

これ以外にもMSLはTripleplayに制御されたデジタルサイネージとプロモーション用の多くのディスプレイを備えたAV設備を提供しました。これは段階的なブランド展開として位置付けられている最初のPop Golf会場です。

Allan Saud氏は次のように述べています。「MSLチームに勧められ、インストールしたMartin Audioのサウンドシステムのおかげで、独自の音楽体験を提供できるようになりました。パワフル且つ多用途で、相互作用機能とスピーカーが背景に溶け込んだ9つのゴルフホールのすべてでその特徴を発揮しています。」

Photography by Andrew Meredith.