MINISTRY OF SOUNDワールドプレミアダンスクラシックスのコンサートでMLAが活躍
「Ministry of Sound The Annual Classical」は近年、ロンドンのロイヤルフェスティバルホール公演で新しく編成されたオーケストラのツアーです。
このイベントは、かの有名クラブの伝説的なダンスミュージックコンピレーションアルバムの中でも、一番売れているコンピレーションThe Annualをフィーチャーして行われました。
Martin Audioはロンドンの南にあるこのクラブとの10年に渡る関係を築いており、新しい発想のサウンドを忠実に再現したのはRG Jones Sound Engineering、と彼らが信頼を寄せるMartin Audio のMLA Compactでした。
このコンセプト自体は新しいものでしたが、Raymond GubbayのようなプロモーターのためにメジャーなクラシックのイベントをPAすることは、長年このジャンルに精通してきたRG Jones Sound Engineeringにとってはおなじみの領域でした。
このロイヤルフェスティバルホールの公演のシステムデザイナーは別のMLA支持者で、経験豊富なシステムテックのMark Edward氏でした。制作自体はCoalition Agency (ミニストリーオブサウンドのTours/Event プロデューサー) とヨーロッパで最大級のクラシックミュージックプロモーターのRaymond Gubbay Ltdの2社共同プロジェクトでした。
FOH EngineerのPhil Wrigh氏はこう語ります。
「ステージエリアに対するHard Avoid対応と素晴らしいカーディオイドサブウーファーコンフィグレーションでステージには合理的なレベルのかぶり維持しながら、観客の期待に応えることができる」
ロンドンのサウスバンクでショーは即完売となりました。FOHエンジニアのPhil Wright氏は、50人編成のオーケストラに加え、ドラムやエレキベース、エレキギター、さらに3台のシンセ、3人のバックコーラスやDJなどをミックスすることになりました。片側12台のMLAコンパクトをメインPAとして、片側8台のMLA Miniをサイドフィルとして、さらに、6台のMartin Audio MLA Miniがリップフィルとして使われ、6台のMLXサブウーファーを3段スタックでカーディオイド設定で設置しました。
これによりステージ上のミュージシャンにも、約2500席の会場にも均一なオーディオを提供しました。オンステージのミュージシャンも大変満足だったようです。
「このイベントのカギはステージ上のかぶりを最小に抑えることでした。」とWright氏は語っています。「このために我々は鍵盤奏者と指揮者用に17台の Allen & Heath ME-1 パーソナルミキサーを、コンパクトなステージモニター用としてMartin AudioのDD6を18台追加しました。」 FOHポジションを100~105dbにする必要があったため、DPAのマイクを使って、従来のクラシックショーよりもマイクのマージンをタイトにしなければなりませんでした。
FOHでフェスティバルレベルを達成しながらステージを静かに保つという課題であれば、MLAシリーズが選ばれた理由は明白でした。「この類のイベントで考えられるシステムはMLAシリーズだけです。」FOH EngineerのPhil Wrigh氏はこう語ります。
「ステージエリアに対するHard Avoid対応と素晴らしいカーディオイドサブウーファーコンフィグレーションで、ステージには合理的なレベルのかぶり維持しながら、観客の期待に応えることができました。」
「ステージ上で楽器そのものを取り扱っているため、ショーは純粋なエレクトロニックミュージックよりもダイナミックレンジを持つようになります。非常に正確で均一なカバレージに加えて、システムはフラットでリニアである必要がありました。ハウリングマージンを稼ぐ必要があったのです。」
ショーではクリックが必要でした。そこで彼はリダンダントのSHOW CUE SYSTEMを使用。これによりビデオのクリックと映像の同期信号がステージに送られ、さらにSMPTEが照明に使用されました。
Phil Wright氏はRG Jonesの熟練のステージクルーが素晴らしいショーを実現し、同時にMLA Compactが完璧に機能したと称賛しました。
「あと予想外に喜んでいたのは制作マネージャー、Bluey Design社のMark Hardwidge氏です。MLA CompactとMLA Miniが軽いので、時間もコストもかかる仮設モーターではなく会場のバトンを使用できたのですから。」