「ベリーグッドマン」ツアーでMLA、XE300が活躍
「Rover」「MOCA」「HiDEX」からなる大阪出身の3人組ボーカルユニット、「ベリーグッドマン」の”てっぺんとるぞ宣言”ツアー2017-2018〜超好感男と貴方〜にてメインスピーカーとしてMartin Audio MLA、モニターシステムとしてXE300が採用され、このたび中野サンプラザにてツアーファイナルとなる公演が行われました。
年末から大阪、福岡、愛知を回ったツアーは1月27日東京中野サンプラザにてツアーファイナルとなり、多くのファンを集めました。
このツアーのPAを担当したのはMSI Japan。ベテランモニターエンジニアの山嵜氏がチョイスしたのは、Martin Audioが昨年発表したばかりの新型ウェッジモニター、XE300でした。既に夏のROCK IN JAPANフェスティバルなどでは15インチのXE500が活躍していましたが、このツアーではその取り回しの良さから12インチのXE300が選択されました。
「とても素直な感じで、そのままで出した瞬間からこれで良いと思える音が出てくれる」山嵜氏はそう語ります。
「よく指向性制御されていて、近くても離れても同じような音がします。ステージセットの上側には特にモニターは設置していないのですが、框に並べたウェッジとDJのモニター、あとはサイドフィルをうまく使うことで問題なくカバーできています。背面への回り込みが少ないのもメリットの一つです。客席側から聴くとほら、かなり落ちてるでしょう。これでステージ中は結構出してるんですよ。」チューニングの合間、山嵜氏は話してくれました。
モニターは全部で10本。これをiK42アンプ4台で鳴らします。
システムとFOHオペレートを担当したMSI Japan笠間氏は言います。「XE300は小さなスピーカーにもかかわらずパワーがある。しかもそのパワーが周りには漏れずコントロールされた方向にのみに出力されるというのは良いですね。真横にあるリップフィルがモニタースピーカーによって濁る事がありません。」
メインのPAはおなじみMLA。グランドスタックで6/2、その傍らにもう1本MLXを足して片側6/3という構成で臨みました。
笠間氏はメインSPについてはこう続けます。「新しいDisplay2は良いですね。ミッドやハイの質感が変わった気がする。アンプの振れ方も今までより均一になりました。あとサブウーファーのパワー感が増した気がする。」
3人のハーモニーと前向きなメッセージ。ショーを支えるスピーカーの存在も欠かせません。
満員の中野サンプラザはお客さんの笑顔に包まれていました。