Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2016年10月9日

ダブルスタンダードを自在に操る異空間の誕生

渋谷区猿楽町、長くAIRとして親しまれた場所にこの春、2つの新しい施設がオープンしました。ライブスペースのSPACE ODDと、ヨーロッパでも人気のクラブ、Sankeys TYOですが、実はこの2つ、場所は全く同じところに存在しています。1つの場所でライブハウスとクラブが両立するサウンドシステムとは、一体どのようなものなのか、今回のプロジェクトを手掛けた株式会社クリエイティブマンプロダクションで代表取締役を務める清水直樹氏にお話しを伺いました。

そもそもは、AIRの場所が空くという情報を得た清水氏が、ぜひ利用したい、と手を挙げたことから始まりました。しかし、サマーソニックをはじめ、数々のフェスやイベントを手掛けるクリエイティブマンとはいえ、ライブハウスやクラブを運営するのは初めてということで、サウンドシステムは清水氏が信頼を寄せるMSI JAPANに相談したそうです。実際には、MSI JAPANのグループ会社の中で海外から選りすぐりの音響機器を輸入・販売するオーディオブレインズの今岡氏が担当しました。ライブメインのサウンドがつくれること、そしてクラブにもアレンジできること、という清水氏の希望を基に、何種類かのメーカーのスピーカーで試聴を行い、最終的に選ばれたのが マーチンオーディオ社のシステムでした。

そのサウンドシステムについて紹介します。メインは、MLAコンパクトを3台にMLX(DSX)を特製のキャスター付きのフレームにセットしたものを2組用意しステージの上手と下手に設置した他、後方にXD15とWS218Xを左右に1台ずつ置いた他、サイドフィルにはXD15とWS18Xを1台ずつ、更にウェッジにはLE1200を10台投入しました。アンプも含めて全てマーチンオーディオ社のシステムで統一されています。1つのシステムでライブとクラブの2種類のサウンドを提供できるように、メインをキャスター付きのフレームに設置させた他、ソフトを使って瞬時にオプティマイゼイション(最適化)が可能なMLAのスピーカーを使うことで、反射にも上手く対応し、同じシステムで2種類の全く異なるサウンドの提供を実現させました。海外のクラブで増えつつある、サウンドと映像や照明との連動・同期を見据えて、音響機材は全てデジタルで揃えた点にも両氏のこだわりが感じられます。

最後に、清水氏がこの場所に寄せる思いを次のように語ってくれました。 「とにかくこの場所が気に入ったんです。渋谷でもなければ代官山や恵比寿でもない、異空間的で更にエアーの前は花市場だったというストーリーも含めて場所に惚れています。新しいスタイル、ビジネスモデルとして自分たちの場所がほしかった、というだけではなくクリエイティブマンだからこそできるものを、と考えると悪いものはつくれません。できる限りのパーフェクトを目指して、どんどん進化していきますよ」 お話しを伺ったのは、オープンしてから半年も経たない9月の半ばでしたが、内装についても追加アレンジの話が出るなど、妥協をしない清水氏のこだわりが感じられました。サンキースのラインナップについては、クリエイティブマンだけではなく、AIR時代のブッキング担当者も引続き残っているということで、これからのイベントシーズンに向けて、期待が高まります。

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