Martin AudioのMLA Miniスピーカーアレイが、オーストラリア/シドニー郊外のレーンコーブにあるRosenthal Parkの新しいレジャー施設に採用されました。

今回のスピーカーシステムは、入札したSI会社Xcite Audio Visualによってスペックインされました。このシステムはメーカーのオーストラリア販売代理店であるTechnical Audio Group（TAG）によって販売およびサポートされています。

「パフォーマンスの要求仕様は書かれていましたが、ブランドは指定されていませんでした。」とTAGのシステムセールスマネージャーEwan McDonald氏は説明します。「Xciteは入札段階でMartin Audioソリューションを見たいとやって来たので、TAGのSSE（System Solutions＆Engineering）チームは、MLA Miniシステムに基づいたコンセプトの実証をアシストしました。」

MLA Miniは今回の新施設の目玉である野外ステージ・The CanopyでプレミアムSRを提供しています。レーンコーブは今回の新施設の設置場所を、これまで使用していなかった元駐車場の敷地に設定しました。駐車場を地下に移し（500台収容可能）、その上にコミュニティ地区を建設することにしたのです。新しい特徴としては、広場と遊具を備えた公園、歩行者用コンコース、パフォーマンスステージ、レストラン/カフェ、店舗（スーパーマーケットを含む）が含まれます。

しかし、この近隣には新築高層マンションがあり、ステージからの音漏れは検討課題となりました。

TAGは最初にEASEによる音響設計をサポートし、その後問題を軽減するために独自のMartin Audioソフトウェアを使ってDISPLAY最適化ファイルを作成しました。「公園のまわりにはマンションや商店があるため、主な課題はスピーカーゾーンの終わりでSPLをできるだけ早く下げる必要があるということでした。」
彼らはHard Avoid機能を使用してこれを達成しました。

PA自体は片側8台のMLA Mini、各アレイの後ろに2台のMSXサブで構成されています。「PAは軒下にセットバックしているので、フィルなしで最前列もカバーすることができ、さらに雨風から多少の保護をすることができます。」と彼は続けました。「今回はMLAにとって完璧なシナリオでした。」

PA自体は要望された40mの距離に難なく届きました（全体で奥行140m、幅50mの会場）。

2017年にニューキャッスル大学の大ホールにWPMの設置を担当したプロジェクトマネージャーのMichael Glass氏曰く、Xcite Audio VisualとMartin Audioの関係性は深いといいます。「私たちはこれまでもMartin Audioを好んで使用してきました。さらにこの仕事で、周辺住宅地へのSPLを制限する機能を持つMLA Miniのアイデアをとても気に入りました。言うまでもなく、我々もクライアントもこの結果に非常に満足しています。」