SOUNDWORKSとSOUTHARD AUDIOが世界初のWPLを導入
リッチモンドのSoundworks とマウントクロフォードのSouthard AudioがMartin Audioの新製品WPLシステムを購入し、この大型のラインアレイを所有する世界で最初のPA会社となりました。中部大西洋地域で独自の協力関係を持つ両社は、24台のWPLと12台のSXH218ハイブリッドサブシステム、および12台のiK42アンプを含むシステムを購入しました。
アムステルダムのISE 2019で正式に発売されたWPLは、iKON®マルチチャンネルパワーアンプ、自動化されたDISPLAY™最適化ソフト、VU-NET™制御プラットフォームなどを備え、より高いレベルのツアーや施設用音響機材として購入しやすいシステムとして設計されています。 3ウェイのバイアンプシステムで、すべての周波域にわたってMartin Audioのトレードマークであるホーンローディング技術を利用することにより、ミッドレンジや高域同様、低域セクションのアコースティック出力も増加できることで、WPLの非常に高い出力を達成することが出来ています。
WPLを採用した背景についてSoundworksの創設者兼CEOであるSteve Payne氏は、次のように話しました。「SoundworksとSouthard Audioは、1990年以来親密な関係を築いてきました。Mikeと私は早い段階で競うのではなく、互いに支え合いながら、同じモデルのラインアレイシステムを使用してきました。」
「少し前に、我々はメインのラインアレイシステムをアップグレードする必要に迫られ、主要メーカーを含む多くの異なる会社にヒアリングを行いました。その一環として、Martin Audioの担当者であるBrad Stephensにも12インチのWPがあるか確認しましたが、当時そのようなものはありませんでした。そこで他のブランドに決定しようとしていた時、BradがWPL 12インチラインアレイのプランをプレゼンテーションしたのです。」
「その後、この地域担当のBradとMartha CallaghanはWPCのデモを行いましたが、そのパフォーマンスは素晴らしかったのです。私は、WPがリスニングエリア全体で均一なSPLとカバレージを提供するというコンセプトは理解していましたが、オーディオ品質の観点から、それがどの程度音楽的に聞こえるかは理解していませんでした。しかしほんの数分聞いただけでMartin Audioがラインアレイシステムに必要すべての機能を持ち合わせており、音楽的でパンチがあるサウンドが出せると分かったのです。」
「何よりもすごいのは、会場のどこにいても素晴らしい音が聞けることです。これまで何度も音をミキシングしてFoHで素晴らしく鳴っていても、一歩外へ出て少し歩くと、思い通りの音ではなくなっていました。 WPCはその問題を解消したのです。」
ここで、Southard AudioのMike Southard氏は次のように語っています。「Steveが言ったように、私たちは他社のラインアレイを何十年も使用し続けてきましたがその時代は終わりました。私たちの商売は地域的で小規模なので、システムに多大な投資をする立場にはありませんでした。」
「Steveはもともと私よりMartin Audioを意識しており、いくつかの選択肢を検討していました。今回は中型のシステムにしたくはなかったので、12インチか15インチのスピーカーを探していました。WPCのデモに続いてWPLのコンセプトをプレゼンされ心を決めました。音質とSPLの観点からもこれまで使用していたシステムを超えるものでした。更にコストパフォーマンスの面でも魅力的なものでした。」
「WPLはプロセッシングを抑えたMLAシステムだと言えると思います。SPL出力や、音色、聞こえ方などは一緒です。WPLはMLAに非常に近く、唯一の違いは外部アンプと解像度の違いですが、HardAvoid®などの特定の機能も使えます。MLAは既に様々な場所で導入されていて評判も良いため、Martin Audioを使用する市場リスクは低くなりました。 WPLは新製品ではありますが大丈夫と確信していました。」
S「Martin Audioがカバレージパターンを驚くほど制御し、さらに音楽的であるという事実は衝撃的でした。我々はWPLシステムには絶大な信頼を置いています。」
Hampton ColiseumでのWPLシステムの最初のリスニングセッションの後、Steve氏とMike氏の自信は確固たるものになりました。Mike氏は次のように述べています。
teve Payneが大規模な屋外イベントでWPLが良いとするもう1つの理由は、現場でも出力コントロール性能の追加を選択可能な制御精度です。通常1アンプチャンネルにつき2キャビネット駆動で使用していますが、1キャビネット駆動にするために更にアンプを追加することもできます。Wavefront Precisionには非常に多くの選択肢と可能性があるのです。
「Coliseumはフラッターや反射の多い非常に難しい会場ですが、WPLは私の予想を遥かに超えていました。我々は、デフォルトで天井全部をHard Avoidにすることから始め、カバレージはとてもシームレスでした。注意深く聞いて歩き回りましたが、ソフトウェアの予測も非常に正確でした。」
「SPLとヘッドルームにも非常に感銘を受けました。今の量のPAを使って、どんなことでも出来ると私は確信し満足しています。彼らが私たちに話したことはすべて現実になったのです。 WPLは簡単に吊れるし、ソフトウェア、ケーブル、アンプの設定はそのまますぐ使用できます。」
Steve Payne氏は、次のように結論付けました。「WPLについて私たちは非常にポジティブにとらえています。基本的にそこの会場はからっぽの広い空間で音が反響するはずでしたが、システムは素晴らしい音でした。音質のバランスとボイシングは、まさに私たちが求めていたものであり、システムがリミッターに当たっていたときでも、サウンドの変化は一切ありませんでした。今後の活躍に期待しています。」