Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2016年5月22日

日産スタジアム7万人コンサートでMLAを使用:SEKAI NO OWARI「Twilight City」

2015年7月、人気バンドSEKAI NO OWARIのワンマンライブ「Twilight City」が、神奈川・日産スタジアムで開催されました。バンド史上最大規模の会場で行われたこのライブでは、2日間合わせて約14万人の観客が来場。スタジアムのメインスタンド側には、高さ40メートルにもおよぶ印象的な巨大樹のステージセットが用意されバンドの世界観を象徴。場内に足を踏み入れたファンを驚かせました。

今回の公演も普段のツアーからバンドのPAを受け持っているデルタ音響株式会社小林氏がオペレートを担当。しかし7万人の会場での特別な規模という事で、以前から良く一緒に仕事をしているMSI JAPANがアウト面をサポートすることになりました。
MSI JAPAN保手氏は同バンドの他公演においても、小林氏とこのバンドのライブをサポートしてきた経緯があります。ライブの半年ほど前から相談があり、今回も一緒にプランを進めることとなりました。

7万人という異例の規模のスタジアム横使い。いろいろなスピーカーの検討がなされましたが、後述する設置位置の制約と、会場の音圧規制に対応するという点が重視されMartin Audio MLAが採用されることになりました。
本公演ではライブの世界観を象徴する印象的なステージセットが設営され、見切れが大変重要でした。ステージの裏側を見せない(ビデオにはメイキングもない)というアーティスト側のこだわりが感じられます。既にスピーカーを設置できる箇所は限定され、一部にしかディレイスピーカーを設置することもできません。多くのエリアはステージサイドのメインシステムから狙うしかない状況でした。
一方でスピーカーの重量も他の演出との取り合いとなります。様々な意味でMLAのメリットが活かされる結果となりました。

今回はステージのカミシモにメインアレイ、その外にアウトサイド、さらにその外側に大外の180度向きの3アレイが設置されました。
メインアレイはMLA 23本+MLD 1本で構成され、真後ろに9本のMLXサブウーファーが吊られています。このうち3本は後ろ向きになっていて、カーディオイド特性を作り出しています。
サイドアレイはMLA 21本+MLD 1本で構成され、こちらも真後ろに9本のMLXサブウーファーがカーディオイドアレイで吊られています。
大外はMLA 16本で構成され、サブウーファーはありません。
サブウーファーはステージ手前にも2本スタックが6か所設置され全体でサブウーファアレイを構成しています(こちらも一部カーディオイド設定)。
またインフィルとしてW8LM×2本が4か所に設置されました。

会場2か所のディレイシステムにはデルタ音響のCODAが使用されました。
保手氏いわく「ほとんどのエリアはステージから狙っていました。ディレイは明瞭度を少し足す程度。でも最後列までよく聴こえていました。」
会場は設備の所定の場所で95dBAまでという規制があり、音漏れの騒音対策が重要でしたが、公演後も概ね近隣評価は良好でした。

実際にオペレートを行なった小林氏は語ります。
「自身にとってもバンドにとっても過去最大規模での公演を成功させる為に、音量規制内で会場全体の音圧・音質の均一化が最大の課題でしたが素晴らしいプランニングに助けられ音響として届けなければならない感動を妥協せずに伝えられたと思っています。」

仕込みは荒天で大変だったそうですが本番日はお天気にも恵まれ会場の7万人は大熱狂。メンバー4人も笑顔で演奏を繰り広げ、ライブの成功をファンに向けて感謝していました。

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