THE SPRINGS CHURCHが米国初となるMARTIN AUDIO WPSを導入
コロラド州コロラドスプリングスのThe Springs Churchが音響改修を行い、Martin Audio WPSシステムが導入されました。Sight and Sound Technologiesによって設計施工されたこのWPSシステムは、米国で初となる導入事例となりました。
この物件に関し、Sight and SoundのCOO Kris Johnson氏はこう説明します。「基本的にPAシステムのアップグレードでした。既設はLCRの古いラインアレイシステムでしたが、会場のニーズにマッチしない上、だんだんと故障も出てきたのです。これらを別会場で使用する計画があったので、我々にとっては古い物を撤去して、それらをチェックし、別会場に設置するという効率的な作業ができました。」
「これまでの改修で主会場と礼拝堂には、既にMartin Audio WPMを導入済でした。それを彼らは気に入ってくれていた。我々は先日のトレードショーで聴いたWPSシステムが、その8インチドライバーのおかげで、なんだかWPMがより豊かになったもののように感じたんですよね。それでこれを礼拝堂に導入しようと考えた。検討を始めると、システムは会場に最適な感じだったのでこれを進めることになりました。」
Springs Churchは現代的なタイプの礼拝が行われる教会で、電子楽器を使ったバンドや何人もの歌い手が出てくる様式です。礼拝堂は2,000席の会場で、ステージ側から会場後方にかけて広がっていく形状をしています。Kris氏によれば、この会場の広がりが、会場の後方の隅っこまでカバレージが取れるか少々不安だったとの事。「しっかりとしたパワーが出せるスピーカーであること。それがWPSを選択したもう一つの理由でもあります。」
片側6本のWPSエンクロージャーが吊られ、6本のCDD8がフロントフィルとして舞台前に設置されました。これらはすべてiK81アンプを使用して1キャビネット・レゾリューションで駆動され、カバレージとインパクト、さらに制御性能を確保します。
この新しいWPSシステムを使った結果を尋ねられたKris氏はこう答えます。
「カバレージ性能は驚異的でした。会場のカミシモに前から後ろまでH鋼が走っているんだけれども、この位置が結構低い。我々はこの下を行かないと、トップキャビネットの軸がこれに蹴られちゃうんだ。そこでこのH鋼の下に吊ることにした。私の好みでは、理想的にはもう2フィート高く吊りたかったんだけど、でもゴールには行きつけた。前から後ろまですごく少ないdB偏差で均一なカバレージが。」
「音楽の再現性という部分においては、WPSは素晴らしいね。この数週間、会場の音響エンジニアから賞賛のメールが度々届いた。いかにシステムがクリアで良い音かという内容のね。これに加えて、信徒の皆さんも、礼拝の音が良くなったと喜んでくれている。」
「何を言っているかがちゃんと聞こえ、なおかつ讃美歌のメッセージ性がちゃんと受けとれるというのが、教会設備の重要な部分。どっちかに特化したシステムはこれまでも見てきたけど、WPSはスピーチも音楽も両方いける。最終的には教会が気に入ってくれて、スタッフも信徒もハッピー。これが一番重要なことだよ。」