Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2022年10月21日

Riot Festivalの騒音制御を完璧に果たしたMLA

シカゴのダグラスパークで毎年開催される3日間のRiot Festivalでは、今年もMartin AudioのMLAが採用され、イベントの長年のレンタルパートナーであるTechnotrixがこれを提供しました。

比較的小さな敷地内に5つのステージが設置されているため、近隣への音漏れを防ぐ厳密なサウンドコントロールが何よりも必要とされます。Technotrixのオーディオ部門マネージャーBrent Bernhardt氏はMartin Audioに精通しており、メーカー独自のHard Avoidとカーディオイドプリセットを使用すれば、Martin Audioシステムが多数配置された3つのステージで、キャンセレーションとリアリジェクションを確実にし、エリア外への音漏れを防ぐことができることを確信していました。

今年はMy Chemical Romance、The Original Misfits、Nine Inch Nailsがこのアメリカ最大級の独立系音楽フェスティバルに登場しました。

プロダクションマネージャーのGrant Simmon氏は今回全5ステージをTechnotrixに任せました。5年前に初めてイベントに参加した際は、1つのステージのみ任されていたTechnotrixにとって最高の栄誉です。「我々にとって大きな勝利です。プロダクションが信頼できるチームを作ることができました」とBrent氏は言います。

大量の機材が必要になったため、新たな機材を入手する必要がありました。ここでMartin Audioのユーザーネットワークを利用できて幸運だったと彼は付け加えました。「Martin Audioは必要な場所に素晴らしいサポートを提供し、完璧な仕事をしてくれていました。しかしユーザーネットワークが拡大するにつれて、メーカーサポートよりもパートナーサポートを得ることができるようになってきました。」

効率性の観点から、主催者は2つのメインステージ(RiotとRoots)のレイアウトを微調整しました。周囲のRadical(ステージ3)、Rise(ステージ4)、Rebel(ステージ5)もMartin Audioを使用しています。

これらのステージではBleachers、Sunny Day Real Estate、The Academy Is(ステージ3)、Portugal the Man、Yellowcard、Ice Cube (ステージ4)、Marky Ramone、GWAR、Real Friends (ステージ5)など、数多くのトップ アーティストがパフォーマンスを行いました。

RadicalステージとRiseステージはどちらもMLA、少し小さいStage5ではW8LCが設置されました。

90年代後半からシステムを運用してきたTechnotrixはMartin Audioのシグネチャーサウンドに精通しています。さらにおなじみのMLAの存在が、Grant Simmon氏が必要とするすべてを満たしました。

しかしステージ間の音漏れ抑制は依然として最重要課題です。「今年も DISPLAYとカーディオイドサブウーファーを使用して、その可能性を最大限に引き出しました。」

「低域エネルギーが制御できないとステージ側にいる人が苦労するのでHard Avoidを使用します。良好なキャンセレーションとリアリジェクション、マイクの優れたゲインマージンを得ることができました。」

変化が激しいシカゴの気候条件も考慮しなければなりませんが、それとは別に、ステージでは異なる音量レベルを必要とする様々なジャンルが混在します。TechnotrixはFOHテックとモニターテック、2人のステージマンを担当につけました。「FOHエンジニア兼フェスティバルディレクターのJoe Mion氏と協力して、時間帯に応じたプリセットを考え出し、ショート、ミディアム、ロングスローのプリセットを作成します。例えば日中はショートスローを使い、観客をステージに近づけるべく多くのパーティションを準備しました。」

乗り込みエンジニアにはスタートファイルが提供されるため、EQカーブを最初から作る必要はありません。

ステージ3と4では片側11台のMLAとMLDダウンフィルボックスで構成されるメインハングを使って、サウンドエンジニアがミックスしました。サブは中央のボックスを逆向きにした3台のMLX 6セットがブロードサイドカーディオイド仕様に設定されました。4台のMLAコンパクトがフロントフィルとしてサブウーファーの上に配置され、適切な高さのプロジェクションが可能になりました。

MLAはデフォルトで100メートルに設定されているため、ディレイタワーは必要ありません。

Technotrixはフロアモニターを増やし、iKON iK42によって駆動されるステージ3と4にXD300、ステージ1と2にはより強力なXD500とSX218を採用しました。

ステージ5には6台のW8LCとブロードサイドアレイ仕様の12台のWSXサブを配置し、XD12をステージの縁にセットしてフロントフィルを提供しました。サブは3台の固まりで縦に起こした形で設置されました。これらはカーディオイド仕様ではありませんが、システムテックは必要に応じてアークステアリングを実行することができます。

Brent Bernhardt氏はMartin Audioの高度な制御ツール機能に非常に満足しています。「どのような種類のアークディレイとカーディオイドパターンが機能しているか熟知しています。私たちは常に現場を歩き回り、FOHのエンジニアと協力して、音を下げる必要があるか、場合によっては上げる必要があるかを判断します。他のエリアからの音に負けないように101~102dB(A特性)まで上げる必要がありますが、平均で約99dBです。少しのdBが大きな違いになります。」

クルーには俊敏さが求められました。「突然ヒップホップバンドが過剰なローエンドで登場したり、様々なジャンルのミックスが多発するため、プリセットを変更したり、サブシェーディングを行ったり、カーディオイド設定を微調整する必要があります。でもMartin Audioのカーディオイドプリセットは非常にうまく機能するので困ることはほとんどありません。」

細部へこだわった結果は音響的観点から見ても、フェスの成功を支える大きな要因のひとつになったとGrant Simmon氏は言います。

乗り込み音響エンジニアの数人が大絶賛したとBrent Bernhardt氏は振り返りました。「シーズンを通じて最高のショーだったという声ももらいました。誰もがPAに満足していて、不満を言う人は1人もいませんでした。」

Photography by Kelly Wundsam

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