MLA MiniのHARD AVOID機能がソウルのアートセンターで活躍
ソウル芸術文化財団(SFAC)は最近、新しい青少年アートセンターへMartin Audio MLA mini/ MSXスピーカーアレイを導入しました。寄付金で賄われたこの施設は、韓国都市部の若者が芸術的可能性を発揮し、インターネットを介して世界中のクリエイティブなハブに触れることができるように計画されています。
2003年に設立されたこの財団は、文化と芸術の多様な価値を表現できるプラットフォームとして、ソウルをクリエイティブにすることを目指してきました。この活動の一環として、青少年アートセンターが設立されました。施設自体は元々、ウォンスクという私立学校基金から寄付されていました。
市の忠正路(チュンジョンノ)地区にある1,500平方メートルのスペース自体は、カフェやオフィス、多目的ホール、会議室、練習室などの様々な用途に合わせて構成されています。
設備を最新の標準に合致させるには、高性能で多用途なサウンドシステムが必要でした。Martin Audioの代理店、Sama Soundのセールスマネージャーであるチョ・デウォン氏はすでにウォンスクと良好な関係を築いていたため、この改修計画の契約を結びました。
150席の多目的ホールに設置されたMLA Miniは、あらゆる種類のライブパフォーマンス(K-Pop)だけでなく、会議、セミナー、展示会のPAを行なう性能を持ち合わせています。このシステムは、Sama Soundのキム・スンヒョン氏によって設計されました。
Martin Audioのライブツーリングにおける功績をすでに認識していたSama Soundは、ラインアレイの制御を劇的に改善するMartinのアレイ制御能力を強く推薦しました。このテクノロジーは最初にMLAシリーズ、後にWavefront Precisionシリーズに組み込まれた高度なソフトウェア制御プラットフォームによるものです。
多くの受賞歴のあるMLAシリーズの中でも小型のMLA Miniは、この独自のテクノロジーを実現できる最小のシステムの1つであり、その出力パワーはより大きなクラスの製品と比べて遜色ありません。設計コンセプトの中核は、個々のアンプチャネルとDSPをセルラー方式で各ドライバーに割り当て、独自の指向性制御を実現できることです。
MSXサブウーファーはMLA Miniの駆動と制御を担い、システム全体のコントロールは専用のDX4.0ネットワークシステムコントローラーによって管理されました。
Martin Audio独自のDisplay 2.3シミュレーションソフトウェアでは、「Hard Avoid」機能を駆使し、観客エリア全体で均一なサウンドイメージを実現できます。システムのセットアップと最終調整を担当したSama Soundのプロジェクトマネージャー、キム・ホングン氏によると、青少年アートセンターの構造と響きのため、これは重要な要素になりました。
「客席エリア後方には大きな壁があり、その壁からの音の反射が最大の懸念事項でした。」スピーカーアレイは、エネルギーが観客席にのみ直接音が届き、壁面から跳ね返るのを防ぐために、十分に高い位置でバランスを取る必要がありました。
「Hard Avoid機能のおかげで、この問題やその他の一般的な音響的課題をなんとか解決できました。」と彼は述べています。
Sama Soundが現場に入るまでに内装がすでに9割完成していたため、アレイを取り付ける位置の選択肢が限られているという問題もありました。
巨大なLEDスクリーンの視界を妨げないよう、センターフィルは省かなければなりませんでしたが、MLA Miniの優れた性能のおかげで、その必要はなくなりました。「ステージ側に寄っていっても直接音が届いて、良いセンターイメージを作り出すことが出来ます。」とキム・ホングン氏は述べました。
青少年アートセンターは、オープン前からすでにいくつかの芸術公演を行っていました。彼らは、さまざまな芸術公演をYouTubeに投稿しています。
MLA Miniシステムの柔軟性とHard Avoid素晴らしい能力の両面が大きなインパクトを与えたことで、クライアントは素晴らしい文化的芸術的交流の始まりに期待しています。