夏の終わりを締めくくるALL POINTS EASTでMARTIN AUDIOのWPLが活躍
Solotech社が最高のラインアレイでVictoria Parkを盛り上げました。
ロンドン東部に位置するVictoria Parkの音響的会場問題に精通している制作会社は、Capital Sound(Solotechグループ)を置いて他にありません。
Loud Soundと共に、10 年以上にわたりこの場所で開催される多くの音楽イベントやフェスティバルをサポートしてきました。2011年の夏のLEDフェスティバルでのDeadmau5を皮切りに、Field Dayを含むその他のイベントでも、人口の密集した住宅地の中で近隣住民の迷惑にならず、且つ納得するレベルのパフォーマンスを達成できることを証明してきました。
これらのイベントでCapitalは屋外フェスへのデビューを果たし、Martin Audioの名高いMLAテクノロジーの独自の制御性を確立しました。続くHatfield Houseでの功績がHyde Parkで行われるBST(British Summer Time)への導入につながりました。
実証実験は毎回行われ、今年は他のブランドのデモも行われましたが、結果的にMLAはVictoria Parkで行われるAll Points EastのEast stageでなじみの場所を勝ち取りました。
SolotechのシニアプロジェクトマネージャーMartin Connolly氏は、実証実験時に以前と同じ測定値が達成されたことを確認しました。「科学的データがあるのは良いことですし、その点についてMLAが何度も証明できたのもすばらしい。」
今年はステージの向きがわずかに変更されたため、カバレージパターンが微調整されました。一方、West stageではMartin Audioの新しいWavefront PrecisionテクノロジーがWPLに組み込まれました。
East stageのメインアレイは片側13台のMLA+1台ずつのMLD(ダウンフィル)ボックスで構成され、サイドアレイにはMLAが下手に9台、上手に8台設置されました。フロントフィルには8台のXD12、ステージ前に沿ってブロードサイド・カーディオイド仕様の20台のMLXサブウーファーが採用されました。
さらに後方には5つのディレイポイントが設定され、MLA Compactを46台、最後の2つの位置にカーディオイド仕様のMLX サブウーファー6台が配置されていました。ステージのサイドフィルは、SXHF218サブウーファー4台と、TORUS T1215とT1230の各ペアで構成されました。
Gorillaz、Chemical Brothers、Tame Impala、The National、Nick Cave、Disclosureなどのアーティストとテクニカル・クルーが求めるレベルに達するように、担当はシステムテックのDan Fathers氏とFOHテックのXavier d’Arifat氏を含むSolotechのクルーに任されました。
一方会場のかなり奥に位置し、周りを木々に囲まれたWest Stageのメインを務めたIdlesは、ユニークなオーディオ体験を楽しんでいたとMartin Connolly氏は説明しました。「Hyde ParkでのBSTの成功を受け、ここではWPLをメインPAとしてWPCとカーディオイド仕様のSXHF218をWest Stageに採用することにしました。
ここではFleet Foxesで実現した103dBaとCaribouで実現した102dBaといったように、最大104dBaまでのレベルが実現可能でした。「WPLの実装は大成功でした。サウンドの素晴らしさはもちろん、オフサイトのレベルを超えることなくSPLを達成できました。」とConnolly氏はまとめました。
メインアレイは各サイド12台のWPLで、サイドアレイは下手にWPCが10台、上手に14台、更に8台のWPSで構成されました。サブのブロードサイドアレイには11台のSXHF218、2つのディレイタワーにそれぞれ12台のWPCが設置されました。
West stageのモニターは12台のLE1500と4台のSXHF218サブウーファー、TORUS T1215とT1230の各ペアで構成されていました。
BSTの時と同様に今回もProper Productions社の経験豊富なプロダクションマネージャーMark Ward氏が一緒に担当しました。イベントの成功を確認して、Ward 氏次のように述べています。「Solotechの専門知識とMartin Audioの高度な制御技術の組み合わせは、Victoria ParkやHyde Parkのようにかつてはほぼ開催不可能と考えられていた、音響的に課題のある会場でも全く問題なく運営可能であることを何度も証明してくれました。」