LOLLAPALOOZAのMLA、サウンドエンジニアから多数のいいね!
毎年恒例のLollapalooza Festivalが今年も4日間に渡りシカゴのグラントパークで開催され、8ステージのうち3ステージにMartin AudioのPAが使用されました。
C3 Presentsによって1991年に開催されたこのプレミアイベントは、世界中から170以上のバンドが集まり、約40万人の観客を圧倒しました。
Martin AudioのユーザーであるTechnotrixは25年間ほぼ皆勤賞でイベントをサポートしており、今回は受賞歴のあるMartin Audioのシステムを、Tito’s、BMI、Bonus Tracks(旧Kidzapalooza)の3ステージに提供しました。
Technotrixは、数世代にわたって活躍する歴代のMartin Audio PAシステムを大量に保有しています。音響部門のマネージャーであるBrent Bernhardt氏とFOHクルーチーフであるJoe Mion氏が、今年のBMIステージにMLA Compact(片側6台)を選定しました。Migrant Motel、Mothica、phem、Riz La Vieなどの有望なアーティストのステージアクトに合わせて、2台のMLXサブウーファーを4箇所に設置するブロードサイドアレイセッティングが採用されました。
ステージ中ではXE300モニターが、ドラムモニターには加えてSX218サブも使用されました。さらに1ペアのCDD8が前列の観客に向けたニアフィールドをサポートしました。
Joe Mion氏は次のように述べています。「バンドの約半数がお抱えのサウンドエンジニアを連れてきます。こちらの用意したフェスティバルファイルを使用する人もいれば、独自のショーファイルを持ってくる人もいましたが、肯定的なコメントしかありませんでした。このフェスのサウンドチェックは実際に音を出すのではなくヘッドホンでなので、サウンドエンジニアは心配になりますが、このPAは彼らを安心させました。特に、たった8台のボックスから十分な出力を実現したサブウーファーに多くのコメントを頂きました。速さと明瞭さ、そして特に素晴らしい遠達性に音響技術者から多くの評価が集まりました。」
12年間に渡りこのイベントに関わってきたBrent Bernhardt氏によると、最高に素晴らしかったのはTito’sでした。そこではMartin AudioのDISPLAY制御ソフトウェアの「Hard Avoid」がうまく機能して、会場のユニークな形から生じる後方の反射を軽減しました。「このツールをボックスに入れておくことで、天井への反響を防ぐことができました。」
インディーズからヒップホップ、EDM、カントリーミュージックのシンガーソングライター、ソウルフルシンガー/ギタリストのBrittany Howard(Alabama Shakes)に至るまで、様々なジャンルのアーティストがTito’sには登場します。このステージでTechnotrixはメインPAを12台のMLAモジュールにアップグレードし、一番下側には1台のMLDダウンフィルを、2台のMLXを7箇所に設置してブロードサイドアレイに配列しました。フロントフィルは4台のMLA Compactで、フロアモニターやSX218ドラムフィルなどのすべてのノンパワードスピーカーは、Martin Audio iKONアンプ(一部はLake Shoreステージにも採用)で駆動しました。
Brent Bernhardt氏は振り返ります。「Titoを担当したのは最初の年で、非常に上手くいきました。PAの遠達性能は私の過去の経験から想定していたものを大幅にしのぐものでした。」 その功績の多くは、Titoステージを担当していたTechnotrixのシステム技術者であるDan Steinman氏によるものです。
さらに同社はアーティストのインタビューや様々なパフォーマンスに使用されるやBonus Tracksステージにも取り組みました。「以前のキッズステージよりも大きなコミュニティに広がるようプランしました。」とJoe Mion氏は話しました。このステージでは人気の「Best of Chicago Drag」の出演も含まれていました。ステージの音響は、長年Lollapaloozaを支えてきたMartin Audioの主力製品であるW8LCコンパクトラインアレイと、左右に積み重ねられた2組のWSXサブで構成されました。Technotrixのこのステージを監督したのはAaron Adamczyk氏です。
このイベントの最適化とチューニングはMartin AudioのJoe Limaがサポートしました。彼の素晴らしいバックアップについて、最高のサポートを受けられたとTechnotrixチームからは賞賛を得ました。
PAのパフォーマンスに関するLimaのコメントは、Bernhardt氏とMion氏の意見を裏付けるものでした。「このイベントはMLAが最も柔軟性をもつ大規模フェスティバルサウンドシステムであることを証明しました。」
「様々な環境のもとで、カバレージニーズに合わせて異なるプリセットを生成することができ、レスポンスがいつも同じという状況を作り出せました。これは湿度90%の午前10時にバンドをサウンドチェックし、湿度50%の午後7時に10度高い状態でショーを開始するエンジニアにとって非常に重要なことです。この類の均一性は、最適化されたシステム(MLAやWP)が毎日提供できるものであり、ショーの一発目のコードでシステムがどのように聞こえるかを素早く正確に知れることは貴重です。」
彼はエンジニアから受け取った好意的なコメントに安心しました。「特にBlack Pistol FireとAll Time LowのFOHエンジニアは、私がこれまで聞いた中で最もパンチがあってバランスの取れたミックスを達成しました。 彼らはTito’sのMLAに酔いしれていました。」