MLAユーザーアップデートトレーニング
東京での新製品発表会とは別に、マーチンオーディオジャパンは恒例となったMLAシリーズのユーザー様向けのアップデートトレーニングを行いました。これまで座学を中心に展開しておりましたが、今回はホールで行うことで、より実践的な内容を目指しました。
講師は、マーチンオーディオ本社の開発部の責任者であり、今年もグラストンベリー・フェスティバルやハイドパークのBSTなど大規模な野外フェスの現場を支えるエンジニア、ジェイソン・べヤード氏です。
トレーニングのテーマは、メインアレイとサイドアレイの揃え方、ということで最新のウェーブフロント・プリシジョンシリーズと、それらに対応したアップデートされたソフトウェア(Vu-Net 2.1とDisplay 2.3)を用意しました。
アリーナや野外のフェスなど、これまで実際にMLAやシリーズ製品をメインとサイドで設置した際の例を紹介し、距離と角度の関係性について説明を受けた後は、smaartによる測定を行いながら実際に音を出して違いを体感して頂くという流れで講義が行われました。ジェイソン氏の説明はもちろん英語ですが、今回は唐渡が通訳兼、解説という形で進行しました。
メインアレイを想定したWPC8台をリフターで設置し、すぐ隣にWPM8台を同じくリフターで低めに設置し、サイドアレイに見立てました。2階席も含めた客席を実測したデータを基に、高さとそれぞれのスピーカー同士の角度はDisplayソフトウェアによって算出された値のセッティングです。
ジェイソン氏のアドバイスの下、サイドアレイに見立てたWPMのタワーを動かすと、Display2.3に基づく値でセッティングしてあるにも関わらず、2つのタワーの位置や角度によって、聴こえ方の違いが感じられたのではないでしょうか。
トレーニングでは、併せて新しくリリースされたDisplay 2.3の設定方法についても簡単な紹介が行われました。
新しいソフトウェアのご利用時の注意点や、新機能などご興味のある方はぜひお問合せ下さい。
今後も引続きユーザーの方に向けたスキルアップ、レベルアップのための機会を検討して参ります。交流も含めてご希望などございましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。