Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2022年5月19日

Jeff Wayneのミュージカル版「宇宙戦争」が、MLAとともにリニューアル

16年間アリーナツアーを行ってきたJeff Wayneの進化し続ける人気作品、ミュージカル版「宇宙戦争」が新しいキャストと新たな音楽を取り入れて生まれ変わりました。

過去12年間の公演では、サウンドデザイナー兼コンサルタントのSimon Honywill氏がFOHミキシングポジションを担当。Martin AudioのPAが非常に複雑な音響システムを構成し、RG Jones Sound Engineeringが機材を提供してきました。Honywill氏が担当するのは今年で6回目で、作品とそのテクノロジーの進化に合わせて音響のアップグレードを行い、2012年にはMartin AudioのMLAを採用しました。これによりマルチセルラー制御でアリーナサウンドを更なるレベルに引き上げ、最前列でも最後尾でも音楽/セリフ/特殊効果をまったく同じように体験出来るようになりました。

今回は「The Life Begins Again」ツアーと呼ばれるプロダクションですが、様々な作品や会場での豊富な経験にも関わらず、依然課題は変わらないとHonywill氏は言います。「シンプルにしたいけどこれ以上簡単になることはありません。スケジュールはかなり厳しいものですが、システムの最適化とアレイ展開のプロセスをスピードアップするために、前のショーのDISPLAY2を使用することに自信を持ち始めています。」

2018年のツアーの成功をきっかけに、MLA以外のPAでこのツアーを行うことはありえないと宣言し、現在もその言葉に変わりはないとHonywill氏は言います。

「10年以上経った今でも、他社製品よりもはるかに進んでると確信しています。もちろん、より簡単にリギングできたり、他の論点で秀でていたりするシステムもありますが、私たちはこの素晴らしい作品に欠かせない象徴的なサウンドを会場の全エリアに届けるためにここにいます。それ以上でもそれ以下でもありません。これを達成するためのシステムを他には考えられません。」

「MLAのユニークで本質的なテクノロジーは、驚くべき均一性、信じがたいディテール、過度に大きな音を出すことなく得られるリアルなパワー感、耳なじみの良さ、そしてHard Avoidエリアを作成するという素晴らしい能力を提供できること。Jeff Wayneのミュージカル版宇宙戦争で誰もが期待していることのひとつは、大音量で壮大なオーケストラのオープニングを聞くことです。MLAを使用すると36人編成のオケのゲインがちゃんととれるので、そのオープニングコードを聞いた観客のボルテージがあがるのは明白です。」

そこで彼は前回非常に上手く機能したシステムデザインを踏襲しました。メインステージのカミシモに各20台のMLA、サイドハング用に片側最大16台のMLAコンパクト、ステージ直近でのボーカルの明瞭度をサポートするため、インフィル用にカミシモ8台のMLA Miniを設置しました。この配置について彼は次のように説明しています。「メインハングはステージ前端よりかなり後ろ側にあるため、シンガーが使用するヘッドセットボーカルマイクをより細かく制御できるように、ハイパスフィルターを約250Hzに設定したMLA Miniを別で吊り、ステレオのインフィルとして配置しました。ステージ直近のカバレージはフロントフィル用のMLA Mini 4ペア(ステージ全体に間隔を置いて配置&音響透過パネルの後ろに隠された)で実現されます。」

今回のリグの主な違いはサブベースの配置です。「システムエンジニアのSteve Carr氏とRylan Machin氏と共に前回のツアーの代替案を検討しました。前回はブロードサイドアレイがステージ前端から約4m前方に配置されていました。ステージ下には、リフトやホログラムスクリーン用の機械がたくさんあり、アーティストやステージマンの通り道もあるため、スペースが限られています。」

「当初はMLXサブを吊るす予定でしたが、多くの会場で重量が問題になりました。最小限のスペースでアレイの整合性を維持しながら、最大限均一なカバレージを実現する方法を見つける必要がありました。Rylan氏はブロードサイドとエンドファイアを組み合わせて使用するというアイデアを思いつきました。これは私たちが期待していた以上に上手くいきました。」

この辺りにある新しいアリーナはハルのBonus Arena だけで、そのほかの会場のDisplay2ファイルはもう持っていました。新しく作図したこのアリーナについて、「クラシックなシューボックススタイルの非常に大きな劇場ですが、システムを吊れるスペースが限られています。しかしチームは正確なチューニングとタイミングでシステムを準備することに長けていました」と彼は言います。

ここでいうチームとはCarr、Machin、Nathan Kennedy氏です。「全員のプロ意識は間違いなくワールドクラスであり、模範的でした。サラウンドエフェクトスピーカー(片側最大8台のWPS)に適したポイントを見つけてリギングするNathanの業務は一部のアリーナでは非常に困難ですが、毎回ベストな成果を出すことができました。」

オーディオチームの他のメンバーには、モニターの分野で名高いBecky Pell氏もいます。「彼女はギグで最も難しい仕事をしています」とSimon Honywill氏は言います。「このような要求の厳しいギグに対処するのにこれほど適した人はいないと思います。Beckyの生来の落ち着きと熱心な仕事ぶりにより、Black Smokeのメンバーやゲストアーティスト、オーケストラ、そしてJeff Wayne氏本人も、聞きたいときに聞きたい音を確実に聞くことが出来たでしょう。」

更に彼はRFスペシャリストのRicky Spiers氏の功績も認めています。「コロナの蔓延により神経質になっている人も多くいる中、Rickは毎日アーティストのワイヤレスマイクとIEMを扱っていました。」

RGジョーンズは2009年から「宇宙戦争」に音響機材を提供しており、このステージではプロダクションディレクターのSteve Nolan、プロダクションマネージャーのAndy Proudfoot、立ち上げ時から携わってきた多くのスタッフも戻ってきました。

ミキシングの担当者としてSimon Honywillが謙虚且つ簡潔に述べました。「私の仕事は良い音出すだけです。もちろん別のレンタル会社の別のPAシステムを使うことも出来ますが、RGのMartin Audio MLAで行うショーを上回るものはないと確信しています。他のシステムでは達成できないこともこのシステムなら実現可能です。RGチームはベストな方法を確実に把握しています。」

Photo credit: Andrew Benge

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