シカゴ、NOBUのおもてなし精神をMartin Audioがバックアップ
世界的に有名なレストランブランドNobu。Nobu Hotelは「ライフスタイルホテル」をコンセプトに近代的でクール、高級感漂うデザインと、日本の伝統的な美学を融合させたホテルです。これはオーナーであるロバート・デニーロやシェフの松久信幸氏、Meir Teper氏がシカゴにホテルをオープンすると決めたとき、まさに望んでいたことです。
このコンセプトのもとでは細部までが見逃せません。デベロッパーチームは、屋内ラウンジと屋外テラスを備えた115室のホテル、レストラン、ルーフトップバーを設計するため、業界を牽引する建築家、デザイナー、GC、サプライヤー、ホスピタリティの専門家を招聘しました。
ゲストの満足度を上げるためのテクノロジーが求められました。もちろん音響も例外ではありません。NobuはAVおよび建築配線の施工ができる、プロジェクト全体を成功させることのできる専門家チームを探していました。 指名されたEncompass AVは高い要求にこたえるのは当然のこと、デザインや音響、インフラストラクチャー、および全体的なホスピタリティの強みを柔軟にするソリューションを提供しました。
Encompass AVはデベロッパーにより提供された原設計全体を再考して、より効率的な構内配線を構築し、より優れたネットワークインフラを確保しました。また、施設内の他の業者とシームレスに協調しながら、Nobuのハイエンドシステム要求に合致するパフォーマンスで構内の弱電システムと建物のインフラ全体を配線工事しました。
iPadで操作する直感的なディスプレイ画面から、Nobuの多くの施設で高品質のサウンドを提供するオーディオシステムにいたるまで、システム設計はゲストへのおもてなしに焦点を合わせて行われました。
ここでの重要な要素の1つは、ホテル全体を均一にカバーするMartin Audioの非対称拡散テクノロジーでした。「ノブはこれまでMartin Audioを使用したことがなかったので少し躊躇していましたが、彼らが望むものを提供できると分かっていたので、それを押し進めました。」
Encompass AVの社長であるTimothy Pickett氏は回想します。「彼らはシカゴでの我々の他のプロジェクトをいくつか聞いていました。同じクオリティーを求めるなら、Martin Audioが最適であると説明しました。」
Pickett氏とEncompass AVチームは、パブリックエリアで同様のシステム設計を使用することにして、それぞれのエリアのニーズに合わせた調整を行いました。CDDシリーズは、各エリアのソリューションのバックボーンを形成し、ホテル全体で均一なカバレージと高音質が維持出来ます。プール、スパ、フィットネスエリア、トイレ、ロビー、会議スペース、ルーフトップバー、そしてもちろん、目玉のレストラン全てをカバーするため、数十台のCDD6小型2wayパッシブスピーカーがエントランスから屋上まで設置されています。
「Nobuの場合ナイトクラブではないので、SPLは求めません。スペース全体で、非常にタイトで心地よい均一なカバレージが必要です。」とPickett氏は説明します。「どのエリアを歩いても、音飛びやコムフィルタが聞こえないようにしたかった。その希望はCDDシリーズで達成することができました。」
受賞歴のあるCDD6は、低域/高域セクションの真の「ポイントソース」を可能にする非対称拡散テクノロジーのおかげで、ホテルのスムーズで均一なカバレージを実現し、同軸設計でない機種で起こりがちなf特の軸外変化を克服できます。独自のコーン形状と融合して非常に高い周波数まで拡散パターンを維持するウェーブガイドのおかげで、従来の同軸設計で問題であった高域拡散特性も改善しています。
カバレージはCDDスピーカーの選択につながった1つの側面に過ぎず、形状の美しさも重要な役割を果たしました。CDD6のコンパクトな設置面積と壁や天井に密着して取り付けられる機構により、スピーカーをあらゆる場所で簡単に溶け込ますことができました。「ルーフトップバーのようなエリアでは、すべてのCDD6スピーカーを天井に隠すことができたので、景観を崩さずに済みました。」とPickett氏は振り返ります。「隠すのが難しい大型のCDDシリーズを置くよりも、目立ちにくい場所に簡単に設置できる小さなキャビネットを多く使用する方がはるかに理にかなっています。」
世界的に有名なシェフの存在をコンセプトにしたホテルの、最大の目玉はレストランです。
Encompass AVもここにフォーカスする必要がありました。「建物内の一番の売りはレストランです。高音質と均一なカバレージが重要視されていました。高級レストランに足を踏み入れたときの雰囲気が求められていました。その中で音響はエネルギッシュな雰囲気を醸し出すという役割を担いますが、CDD6がそれを完璧に実現しました。サウンドは驚異的で、誰もがとても満足しています。」
世界中のNobuグループの中でも、シカゴでは群を抜いて最高のサウンドが備えられました。