宝塚歌劇雪組博多座公演でMLA Miniを使用
5月、博多座では、宝塚歌劇団雪組による豪華な公演が催されました。
九州出身のトップコンビで贈る日本物の名作『星影の人』と魅力満載のショー『ファンシー・ガイ!』の2本立てです。
ミュージカル・ロマン『星影の人』―沖田総司・まぼろしの青春―
1976年、汀夏子主演により雪組で初演され、2007年に同じく雪組の水夏希主演で再演された日本物の名作の再演。新撰組にまつわる数々の物語の中でも、沖田総司を中心としたエピソードとして虚実織り交ぜながら、その短くも激動の青春を、爽やかにそして哀しく謳いあげます。
ファンタスティック・ショー『ファンシー・ガイ!』
宝塚歌劇101年目の第一歩として、宝塚大劇場、東京宝塚劇場で上演される、早霧せいな率いる雪組の魅力満載のショー作品。パリ、ローマ、ウィーン、マドリード…を舞台に、ダンディの極み、ザ・ガイが登場。時には甘く、時には切なく、時にはエキサイティングに、自由で遊びのあるダンスを繰り広げます。
本公演で音響プランを担当するのは宝塚に拠点を置くPAカンパニー ウッディランド様です。これまでも他の会場で実施してきた片側8/2のMLA Miniメインスピーカーを花道上にグランドスタック。今回新しい試みはプロサスバトンに同じく8/2のMLA Miniをセンタープロセニアムとして設置しました。
またインフィルとしてXD12が、ステージフロントとしてDD6が使用されています。
今回のプランのポイントをウッディランド倉重氏に聞いてみました。
「本公演ではプロセニアムにもMLA Miniを使用したことにより、サイドのメインとの交わりがより良くなりました。これまで悩んでいたプロセニアムとの位相のずれが少し解決した気がします。インフィルやステフロもやはり同じメーカーでまとめると質感はまとまりますね。」
ミュージカルの世界では舞台の間口を邪魔しないスピーカー・システムへの要望は高く、クオリティの高い小型システムが不可欠となってきています。音質面では役者の声をしっかり聴かせたいというポイントがあり、観劇にいらっしゃるお客様からの要望もどんどんレベルが高くなってきています。
「音楽家の方から言われたのは、これまでよりも音楽が明暸に聽こえるね、と。具体的には高域のエッジが立っていると評価をいただいています。それはおそらく「MLA」上での補正が効いたところが反映された部分ですね。」
華やかな宝塚歌劇の舞台を小さなスピーカーたちが今日も陰で支えています。