Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2021年9月16日

CRYSTAL PALACE BOWL、MLAの活躍でかつての輝きを取り戻す

1か月に渡り行われる新イベント、South Facing FestivalがCrystal Palace Bowlで行われました。1970年代の伝説的なロックショーで名高いこの会場の復活は、The Crystal Palace公園協会の資金によって実現しました。

今回のステージは、元のステージ前の浮桟橋の上に建てられました。会場の収容人数は5,000人でしたが、フェスティバルディレクターのMarcus Weedon氏と、同じく経験豊富なLoudsoundが場所と生産物流を担当し、安全に基づいて設計されました。

大手PA会社であるCapital Soundはこの催しに対応するため、Martin Audioの受賞歴のあるMLAテクノロジーを投入しました。これにより音が会場内に留まり、近隣への音漏れを回避することが出来ました。

1か月に渡りThe Streets、Supergrass、Corinne Bailey Rae、Dizzee Rascal、English National Opera等多種多様なアーティストがステージを彩ります。CapitalのプロジェクトマネージャーDavid Preston氏とそのチームが、PAの設置と最適化の課題解決に着手しました。

「これが今後のフェスの常識になることが期待されていたので、この条件下でも繊細なコントロールが可能なMLAを選択しました。」とPreston氏は述べました。彼のチームはこれまでもプロダクションマネージャーのJulia Bruns氏と仕事をしたことがありました。

しかし設営は簡単ではありませんでした。もともと予定していた飛びタッパよりドームの天井の高さは2メートル低かったので、Capitalは後方の十分なカバレージ確保のため、アレイをほぼ水平に吊るす必要がありました。「これは、オーバーシュートせずに観客エリアで均一なカバレージを達成することと、会場外の騒音問題の間の微妙なバランスを探るということです。」とシステム技術者のRichard Wonnacott氏は述べています。

「DISPLAY内のMLAのHard Avoid機能で会場をしっかり解析し、更にこの機能をメインエリアの外側にも適用することで、地域住民の迷惑にならず、観客エリアで可能な限り最大のSPLを達成することが出来ています。」

David Preston氏が説明したように浮桟橋上に建築するという制約を考えると、サウンドを損なわないようサブの配置をアレンジする必要もありました。「Dizzee RascalやThe Streetsのようなアーティストが演奏していたので、多くのローエンドが必要でした。」

「通常サブウーファーはステージ前面にアレイで配置したいのですが、浮桟橋ではそれが難しいので、代わりに両側に3台のMLX 2組をカミシモにエンドファイヤー設置を採用し上手くいきました。ローエンドをコントロールすることで、音響コントロールコンサルタントのVanguardiaと自治体を満足させ、ライセンスの条件内に留めながらもブンブン言わせることができました。」

ステージ右側エリアのサブコントロールがどのように達成されたかについてRichard Wonnacott氏が説明しました。「最大の課題は、VanguardiaのリモートリスニングポイントでCウェイトの基準値を満たすことでした。当然ほとんどの問題の原因はローエンドだったので、サブの片側に少量のディレイを適用してローブをセンシティブポイントから少し離し、ステージ左に向けました。この効果が証明され、ミックスポジションでさらに6dBのヘッドルームを確保できたことを非常に嬉しく思います。」

各PAタワーは、9台のMLAと1台のMLDダウンフィルボックスで構成され、Martin Audioの人気でパワフルな非対称拡散DD12 8台がフロントフィルとして設置されました。PAの後方をさらにカバーするために、バーエリアに向けられた4台のMLAコンパクトで構成されるアウトフィルが1か所、上手にスタック設置されています。

会場内は15分間平均値96dB(A)で運用。Vanguardiaのオフサイト条件も乗り込みサウンドエンジニアの満足も満たし、すべて完璧なソリューションになりました。David Preston氏はこの結果に満足して話しました。「カバレージの素晴らしさはもちろん、PAで観客エリアの後方をカバーするのに低すぎるタッパを克服できたことに驚き、満足しましました。音が届かないかもしれないという不安もなくなり、また近隣住宅への音漏れを回避できたことも嬉しいです。」

追加のボーナスはMartin AudioのBenTuckerのサポートでした。「ロックダウンで2年間MLAは出番がなかったので非常に嬉しかったです。」

SupergrassのリードシンガーであるGaz Coombesからは「昔からのお気に入りのギグ」というツイートといいね!をもらいました。

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