Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2023年5月7日

サンダンス映画祭でMartin Audio TORUSが活躍

Martin AudioのWavefront Precisionシステムが、ソルトレイクシティMARC劇場で開催されたサンダンス映画祭に導入されたのが2020年。今年も映像スペシャリストのDBPCは再びMartin Audioのカタログを開き、伝統的な映画祭に向けて解決策を探していました。

2020年に、かねてからのイベント技術スタッフ(後のプロジェクトマネージャー)Dan Beedy氏とサンダンスのベテランであるBen Van Donkelaar氏で創業したDBPC。パンデミックの影響のため、2023年は2020年以来初めてのライブイベント立ち上げの年になりました。彼らは変化が速いデジタルスクリーンテクノロジーに追いついていけることを趣旨として、イベント劇場で活用する音響システムの技術面の更新を任されていました。

彼らは今年ボストンで、全てのサンダンス会場の装備を請け負っていましたが(サンダンスのテクノロジーディレクターHolden Payne氏と協力して)、Beedy氏はパークシティにある華麗で歴史的なエジプト劇場に注目しました。そこは、サンダンスイベントの中で最も古く認識されている会場であり、もともと音響設備の改装を考えていました。彼の調査結果はMartin AudioのTORUSコンスタントカバーチュアを導くものでした。

その背景を「2018年に私たちは設備の音響システムを劇場に設置しました。エジプト劇場が一年中サンダンスの管理下にあるわけではないため、実行できることに限りがありました。劇場が歴史的建築であることが、さらに制限を厳しくさせました。天井にスピーカーを設置することは劇場の方々に承認されていましたが、天井板は石膏ボードで作られているため、軽く小さいスピーカーでないといけませんでした。」といいます。

最終的には各壁面側の4か所に目立たないように天井から吊り下げられました。しかし、それは劇場の理想的な設置方法ではありませんでした。「スピーカーの大きさと設置高の影響で観客に向けての出力は弱く、迫力に欠けていました。今年のフェスティバルではスピーカーを低く配置することが主な目標の一つでした。」

Martin Audio米国北東エリアのセールスマネージャーであるMartha Callaghan氏が、TORUSを紹介しました。Dan Beedy氏は即座にそのメリットを感じました。「初めて聞いた製品でしたが、Benはちゃんとわかっていて、とても良い選択だと感じました。彼の直観を信じてよかったです。幅広いパターンを設けることで真のアップグレードを示し、映画製作者の意図をサウンドに反映できるようになります。

加えて言えば、私たちはMartin AudioのWPMラインアレイをスクリーン裏のL/C/Rシステムの機材としての加えたかったのです。」これらはSXH218サブウーファーで増強され、すべてMartin AudioのDante搭載iKonマルチチャンネルパワーアンプにより駆動されました。

TORUSの設置に関しては、エジプト劇場は200席のプレミアムシートを備えているため、各3本のT1230が必要なサイドサラウンドを届けました。いくつかの照明機器はサラウンド音声が届きやすいように最適な高さに再配置されました。

「私たちは完璧な水平カバレージを目指していたので、壁から跳ね返る垂直カバーの範囲を極力制御するようにしました。T1230の効果は抜群でした。壁からの反射は制御され、主に観客に向けた音声を提供できました。」とBeedy氏は満足して語ります。

シミュレーションと最適化は、最初のシステム設計を担当したMartin Audio技術チームのJoe Lima氏と、システムテックWill Harris氏が、最終的にDolbyのJim Barlow氏のチューニングがなされました。

スピーカーシステムの変更は音質の変化が要因とBeedy氏は話します。30年選手の旧ポイントソーススピーカーは、前後の音圧偏差± 6dB程、カミシモの偏差± 5dB程あったため、Martin Audioの前後左右± 1dBで再生できる物に置き換えられたというわけです。

均一さはDan Beedy氏にとって重要であり、いつも映画機材とライブ用スピーカーを組み合わせることになります。「私はそれぞれの機材からより良い結果を出せるといつも思っていました。」と彼は話します。「映画館でない空間を映画館に変える仕事を普段しているため、会社としてはそのような空間に向けて設計されたスピーカーを使用した方がより良い選択と感じます。Martin Audioは数年に渡って私たちにとっての素晴らしい製品選択です。CDDシリーズ、O-Line、WPS、WPLやMLAを上映会や映画祭で活用し、効果がよかったです。」そしてこのリストにTORUSも追加できるようです。

全ての客席に均一な音声を届けたいという要望を振り返り、彼はこう断言します。「TORUSのおかげで100%達成されました。Marthaの提案は素晴らしかった。エジプト劇場で今までサイドサラウンドを実現させることは全くできていなかったのです。」

重要点を彼は話します。「私たちは各会場で同じ映画用機材を使うとどのように聞こえるか試しましたが、エジプト劇場は今年一良いサラウンド音声が出来上がりました。」

TORUSのおかげでサンダンス映画祭をうまく終えることができました。「来年は、7.1リアサラウンドを完成するために4つ導入したいです。残念ながら、今年はそれを期限までに実現するためには大がかりすぎました。あとWPMの小中規模の映画館でのパフォーマンスには圧倒されましたね。」

Photograph credit: Presentation and Outside Venue shots, photographs by Maya Dehlin, courtesy of Sundance Institute. Used by Permission.

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