SCHLOSSHOFKONZERT2020でMLA COMPACTがクラシックコンサートを良質に拡声
ゴータ近郊のNessetalにあるKotsch-Showtechnik(Martin Audioのドイツのレンタルパートナー)は、Schlosshofkonzert2020でのクラシック音楽を忠実に再生するため、高品質のソリューションを提供しました。
COVID-19の感染対策要件を満たすために、Gotha Thuringia Philharmonic Orchestraは、市内のバロック様式のFriedenstein城の中庭で3公演を行いました。ここではソーシャルディスタンスルールを考慮して、バロックの夕べ、オペレッタガラ、バイオリンとグランドピアノのコンサートを400人の聴衆の前で行うことが出来ました。
Kotsch ShowtechnikのオーナーであるTorsten Kotsch氏は、彼のチームと一緒に音響と照明の設計を行い、クラシック音楽のPAに必要な特別な条件についてこのように説明しました。「クラシックコンサートのダイナミックレンジは、ロックコンサートよりもはるかに広いです。劇場やコンサートホールではなく野外で行われたため、システムの正しい設定に特に注意を払う必要がありました。」
スピーカーのチョイスは、どれもMartin Audioのセルフパワード製品でした。MLA CompactをメインPAとして、ステージ前のエリアはDD12、ステージモニターにはCDD-LIVE8を使用しました。
Torsten Kotsch氏はこの選択の理由を次のように説明しています。「Martin AudioのVU-Netを介してすべてのスピーカーを接続し、ソフトウェアでそれらを制御および管理できます。全席で同じ音を実現したかったので、MLAコンパクトとDD12の組み合わせは完璧でした。どちらのシステムも音を均一に分散させることが出来るので、すべての楽器が全席で均等に聞こえます。同じ特性を持ち、非常にコンパクトであるため、CDD-LIVE8がステージモニターとして使用されました。メインPAは、城の中庭で1週間ずっと設置されていました。幸い、イベント本番日の3日間は雨が降らなかったのですが、その他の日には雨が降りました。ですが、それによるシステムへの影響はありませんでした。」
城の構造要件により、FOHの位置はかなり後方(ステージから40メートル)に設定する必要がありました。さらに、中庭とその周辺の多くが反響しやすく、ミキシングは簡単ではありませんでした。ここでTorsten Kotsch氏は、反響を最小限に抑えるためにMLA Compactの特別な機能を使用しました。
「Martin Audio独自のMLAテクノロジーを使用すると、他の制御と一緒にHard Avoidプリセットを設定できます。これらのエリアはソフトウェアで事前に決定/識別されます。スピーカーのプリセットは、反響面に対してエネルギーができるだけ少なくなるように計算されます。結果は素晴らしく、クラシック音楽のファンもアーティストも同様にサウンドシステムの品質を賞賛しました。ある観客の一人は、バイオリンの音色がバターのように柔らかく、サウンドに非常に満足していると話してくれました。指揮者とソリストはモニターに喜んでいました。このような状況下ですからね。一番聞きたかった嬉しいフィードバックです。」