Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2020年2月27日

TECHNOTRIXが ARAGON BALLROOMの課題を MARTIN AUDIO MLAで解決

Technotrix, Inc.はMartin Audio MLAシステムを用いて音響的な課題があったシカゴのByline Bank Aragon Ballroomの問題を克服いたしました。 公演はCage the Elephant、The 1975、Twenty One Pilots、Mumford & Sons、311といったアーティストをフィーチャーした話題のイベント “The Nights We Stole Christmas” です。

1926年に建造された歴史的建築物である本会場は、出演するバンドやそれをサポートするエンジニアにとって悩みの種で、TechnotrixのマネージャーBrent Bernhardt氏はこう説明します。「Aragonは残念ながら現代的なPAシステムを使うようには設計されていないんです。 まず吊れるものが決まってくる。というのもシングルポイントリギングに限定され、すなわち重量が課題となってくるわけです。」

「さらに重要なのは、ドーム形状の天井と、硬い床、さらに硬い面に囲まれ、ここでのRT60残響値は、どこの会場よりもひどい。もしあなたが会場の中心で手を叩いたとしましょう。少なくとも6秒以上は響いていますよ。この残響が原因でほとんどのPAは明瞭度を失って、結局何だかわからなくなってしまうんです。」

この問題を解決するためにBrent氏とTechnotrixのチームは片側10本のMLA(内1本はMLD)を吊り5列3段のMLXサブウーファーを設置しました。この3段サブは中央の1本が背面を向いたカーディオイドセッティングです。ユニバーサルブラケットを用いてスタンド立てされたWPM 4本がフロントフィルとして2か所設置され、これらは2パラ接続でiK81アンプを用いて駆動されました。さらにiK42で駆動するXD12 が4本、スタンド立てでカミシモに設置されVIP fillとして活躍しました。

モニターには12本のXE500が8系統バイアンプで、これに加えてドラムモニターにはSX218サブウーファーも用意されました。これらモニターは4台のiK42アンプを使って駆動されました。コンソールはFOHがAVID ProfileモニターはAVID SC48でした

「MLAでは会場の空間をモデリングし、どういう角度が良いか自動的に計算してくれます。」

Brent氏は続けます。「さらにハードアボイドという機能では、バルコニーの突端を避け、そこからの反射を軽減することもできるのです。この機能でステージの回り込みも減らすことができ、PA上部のドーム形状への回り込みも避けられます。これでアレイ上方へのエネルギーも抑えられて、反射が減るというわけです。」

The 1975のFOHエンジニアJay Rigby氏はこう語ります。 “Aragon Ballroomは最もミックスが難しい会場の一つだと思います。でもMLAシステムでやると、まるでスタジオモニターでミックスしてるみたいな気分になれます。カオスなエコーも忘れてしまいます。バンドさえもステージ上でいかに良かったかということを言っていました。またAragon でMLAを使える次の機会が楽しみです。」

IATSE Local #2 StagehandsのAdam Ross氏はAragon Ballroomの音響チーフでもあります。「Aragonはその残響のために、サウンドエナジーが観客にダイレクトに届くことが重要です。バルコニーに跳ね返ったり、ドームで反響したりしてはいけないのです。MLAはこの難しい課題にうまく働いてくれました。そしてとてもクリーンでパワフルな、そして会場中均一なカバレージを提供してくれました。今回の1週間の公演の中で私が話をした乗り込みのエンジニア達は一様にこの結果に満足してくれました。私も個人的に、これだけの大音量の中でクリアーに鳴るシステムに感激しました。特にこのような残響の多いスペースで。今回、Brentとそのチームに感謝したいです。彼らはいつもグレートで、また一緒に仕事がしたい人たちです。」

MLAの賛辞をしめくくる言葉として Brent氏はこう付け加えます。「このシステムでAragon BallroomはAragon Ballroomじゃない何かになりました。音量の話で言えばピークで114dBは行っていたんです。でも痛い音にならなくて、MLAはとてもクリーンな音だった。この週末、ずっとこの話ばかりだった。皆プロで、ここでミックスしたことがある人は皆んな、これがいかにすごいことか賞賛してくれたね。」

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