Martin Audio開発メンバーがDISPLAY 3 について語る Audio Media Internationalより
Martin AudioのメンバーがAudio Media Internationalの取材に答えました。記事の中から抜粋してお届けします。
-開発ディレクター Ambrose Thompson-
「TORUSコンスタントカーバチャーアレイとDISPLAY3 3Dシミュレーションソフトウェアの発売が同時期となりますが、これは必ずしも元々予定したものではありませんでした。どちらのプロジェクトも独立したプランとしてスタートしました。」
「しかし、TORUSの開発が終盤に差し掛かった時、DISPLAY3の恩恵を受けることは明らかでした。そのためD3の開発サイクルを優先し、2つの発表が同時になったのというわけです。」
-デザインアソシエイトディレクター Phil Anthony-
「TORUSのオンライン発表会は大成功でした。これでコンスタントカーバチャーアレイの分野で、Martin Audioが前線&中心に位置したと思っています。TORUSが中規模アプリケーションに効率的で費用効果の高いソリューションを提供することをお客さんにも見てもらえたので。 競合他社から賞賛の声ももらいました。」
「プロジェクトの技術設計マネージャーのPeter Lawrenceによる革新的な機械的設計により、使用が簡単であり、高域カバレージをシンプルに調整できることもポイントです。Martin AudioのシグネチャーサウンドとD3を合わせることにより、TORUSの使用と設置がより簡単になります。」
-開発ディレクター Ambrose Thompson-
「長期的な目標はDisplay3に現在の全Martin Audio製品を統合することです。各開発サイクルには製品サポートグループが管理している優先順位リストがあるため、合理的にスピーカーのリストを増やしていくことができます。」
―年末までに、Martin Audioポートフォリオ全体(ラインアレイ、ポイントソース、シーリング、サブウーファーソリューション)がリストに反映されますか?-
「可能性はあります。少なくとも基本的な機能を幅広い製品にできるだけ早く反映することが目標です。他のシステムが利用出来る大多数のアクセサリーよりも、電気音響製品の追加作業を優先する場合もあるかもしれません。とはいえ、当社の開発プロセスは、特定のケースに合わせた要求に対応できる柔軟性を兼ね備えています。」
「D3ロードマップには、ツアーリングユーザーへのサポートの拡大も含まれています。理想的な未来がどのようなものになるかについて、前向きなビジョンの形成に取り組んできました。当社のソフトウェアプロセスは、ツアーリングユーザーから多くの事例を辿り、それを元に詳細な実行計画のための構成を練ります。SketchUpを使用せず、移動中のユーザーに向けて会場の見取り図を作成する方法を提供することがツアーの最優先事項です。その方向への簡単なステップが早い段階で利用可能になり、次の2〜3ベータサイクルで改善される予定です。」
「Martin Audio製品サポートグループのBen Tuckerは、初期段階から開発プロセスに携わっています。彼とは同僚と共に、ベータステージの前に事例から何百もの試作品を作りました。様々なベータテスターからの意見でとくに大きな驚きはありませんでしたが、今後追加するための優れたフィードバックと、今後の改善点を見つけることが出来たのは彼らのおかげです。」
-ベータテスターの一人、オーストラリアのテクニカルオーディオグループ、Consultant LiaisonのBryan Davidson氏-
「素晴らしい!最終的に、正確な結果と共にシンプルでありながら論理的なワークフローを備えたスピーカーシミュレーションソフトウェアができました。コンサルタントにも制作会社にも、最新のインターフェスとデータグラフィックを備えたDISPLAY3を楽しんでもらえると思います。私を含めこの業界の多くの人は、長年にわたってDISPLAY2の使用を楽しんでいましたが、DISPLAY3がこのような堅固で正確なプラットフォーム上に構築され、新しい高みに達したことを非常に嬉しく思います。これまでも他の様々なのメーカーのシミュレーシソフトウェアを使用してきました。良いものもあればそれほど良くないものもありますが、個人的にDISPLAY3は最高です。このようなソフトウェアを設計する際にユーザーの意見に耳を傾け、尊重するメーカーは本当に良いですね。最終的に最高の結果をもたらすのはこういったメーカーです。」
「すでにMartin Audioを使用している人にとって、Dsiplay2の時のように、動きの遅いCADや、他社の予測ツールと格闘しなくて良いのは安心材料だと思います。 Martinのスピーカーを使用してハードウェアに感銘を受けた新しいユーザーのためにも、最新のソフトウェアでスピーカーを適切にサポートし、コンプリートパッケージにするという我々の強い決意をD3が導いてくれることを願っています。」
-開発ディレクター Ambrose Thompson-
「D3のいいところはボタンを押すだけで、複数のソースからのD3スピーカーデータとGLLデータの両方を集めることができ、完全な同期状態を維持できることです。」
「ゼロからのスタートですが、使い辛さのない3D電気音響予測プログラムが“当たり前”に求められます。D3の基盤が完成したら、世界を牽引する経験と価値を作り出し、助長させることができると期待しています。」