シドニーAtomic Beer Project、MARTIN AUDIOを導入
Atomic Beer Projectは、シドニー郊外のレッドファーンに近年オープンした新しいビール園です。
誰でも見学できる形で、敷地内のタンクで多種多様なホッピービールを醸造しており、メインのアジア料理との相性も抜群です。
西オーストラリアを拠点とするオーナーのGage Roads Brew Co.,にとって最初の実店舗です。こだわりのクラフトビールに加えて、常連客を魅了しているのは人気のMartin Audioサウンドシステムです。
Atomic Brand LeadのClint O’Hanlon氏によると、音楽はこのコンセプトのコアでもあります。「すぐ側にある若者向けラジオネットワークであるFBIラジオのスポンサーを始めました。ここで我々はラジオの番組をやるつもりです。」
実際Atomicチームが明確にしたことの1つは、音に妥協がないという点です。別のプロジェクトでMartin Audioの素晴らしさを体験したことが、今回の選定の要因でした。製品はシドニーを拠点とするBeyond Audio Visualによって導入されました。
分散配置型オーディオシステムは多数の小型スピーカーとサブウーファーによって、快適さを奪うことなく、幅広い音楽体験を提供します。これは多くの壁が硬質で反響しやすい会場で非常に有益です。
8台のMartin Audio Blackline X8(8インチ2ウェイ)、低域用に10台のSX110(1 x 10インチ)、そしてインフィルと付随エリアに18台のADORN A55が設置されました。
「雰囲気を一番重要視しました。」とClint O’Hanlon氏は振り返ります。「オーディオシステムはとても美しく、温かみがあります。私はナイトクラブのプロモーション畑出身なので、会場内での音の伝わり方を知っていました。ここでは会場の反対側のスピーカーがエコーして聞こえるような煩わしいことがありません。そして1番のポイントは自分のスマートフォンからすべての多様なゾーンのレベルを、個別でもまとめても制御できるオーディオシステムという点です。本当にスムーズです。」
高架ケーブルトレイに10インチのサブウーファーを設置することが、この設計の分岐点でした。これはTAG(Martin Audioの現地販売代理店)のテクニカルディレクターであるAnthony Russo氏と、プロジェクトの専門コンサルタントであるCon Andrews氏(Beyond AVのMD)の案です。「例えばよくソファー下にサブが設置されていることがありますが、すでにそのスペースはなかったため別の解決策が必要でした。低周波数で天井のスペースを邪魔したくなかったので、より多くのサブを広げ、それにマッチするフルレンジスピーカーの近くに配置し、まとまりのあるサウンドを提供しました。」
確かに、会場内の膨大な数のスピーカーは目につくかもしれません。しかし更なるレベルの制御を行うためにも、追加は必須でした。その最適レベル、カバレージ、低音の品質により顧客はオーディオシステム自体に注意を向けることなく自然に話すことができます。また必要に応じて、DJセッションをフル動作させるにも十分なパワーがあります。
会場自体は古い家具工場の敷地内にあり、収容人数は200人弱です(居心地の良い座席エリアも含まれます)。YSGスタジオはモノクロをベースに差し色を入れた、ユニークなインテリアで構成されました。
Clint O’Hanlon氏によると、経営陣は全体的なコンセプトと、建物の産業的ルーツを上手く取り入れられたことに満足しているそうです。