Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2021年4月26日

立命館大学 以学館にCDDシリーズ導入

学問と文化・芸術の町、京都。その西北に位置する立命館大学衣笠キャンパスは、金閣寺、龍安寺、仁和寺、そして等持院などの名刹に囲まれ、学問・研究の場にふさわしい静かなたたずまいの中にあります。

立命館は、内閣総理大臣を務めた西園寺公望の「私塾 立命館」が発祥で、1900年中川小十郎によって創設された歴史ある大学です。

衣笠キャンパスの中にある以学館は、産業社会学部の教室やコモンズ、事務室のほか、学生のアメニティー施設として、食堂、多目的ホールなどを有します。今年3月このホール101と102の音響映像設備改修が行われMartin AudioのCDDシリーズが導入されました。

今回の改修では、利用者層を広げることと、プロの利用にこたえられる機能の両立を目指しており、その解決策としてDanteを中心としたシグナルルーティングが活用されています。ステージ袖にある音響架にはSymetrixのDSPが設置され、ステージ側の入力のほとんどはここにいったん集約されます。同じくステージ袖のタッチパネル制御によって、音響システムに詳しくない利用者でも、ワイヤレスマイク、有線マイクのレベル調節や、資料提示、デッキ再生などができるように構築されています。さらに大規模なオペレーションが必要な催しでは、調整室のミキサーにDanteが分岐され、ミキサー経由での操作が可能となっています。

メインスピーカーにはCDD12が採用されました。広い指向性はステージ前でも明瞭な拡声を実現しています。ホールは奥行もあるため、後方の二階席バルコニー下にはACS-55Tが設置されました。音響調整にあたってはメインスピーカーのチューニングに対して、このシーリングスピーカーにFIRフィルターを用いて位相特性を合わせるという先進的なアプローチも取り入れられています。

さらに101ホールと102ホールはDante回線で結ばれていて、正面映像の共有もすることができます。一方の会場で行われているイベントが別ホールでも完全に共有できるようになりました。双方のホールの登壇者がワイヤレスマイクでしゃべれば、全く違和感なく会話ができるほどです。また、USBを1本接続するだけで、配信やWeb会議ソフトからホールとやり取りすることができます。

立命館大学の倉科氏は語ります。
「コロナでソーシャルディスタンスをキープしなければならない状況が続いています。しかし、学生たちにはなるべく、リアルな質感を感じられる場で、学んでほしいとおもっています。テクノロジーの力で少しでもそれに近い状態が作り出せるならという思いで、このような設備改修をおこないました。」そして、ポストコロナを夢見つつ、
「Martin Audioのスピーカーは、正確で豊かな表現をできる点が魅力です。以前に、別のキャンパスのカンファレンスルームで使用して、教室では実現しにくい晴れの場という雰囲気の音表現に成功し高評価を得ています。今回のホールは、式典や学会のほか、演劇やダンスや伝統芸能といった学生の幅広い表現活動で使用します。そのため、スピーチはもちろん、Webから送り込まれる音声、音楽といったソースを、癖は少なく正確で豊かで、聞いていて疲れない音の表現ができることを狙いました。また、観客が距離をとる必要があるのでなるべく、スイートスポットを広げたいという観点で、FIRを用いたチューニングによるサウンドデザインを行いました。」

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