約750台のMartin Audioスピーカーが「Live!」カジノ&ホテルに導入
建設費7億ドルの新施設、フィラデルフィアのLive!カジノ&ホテル内のAV複合施設の一部に、約750台のMartin Audio製品が導入されました。
510,000平方フィートのCordish Companiesの開発地区は市のスタジアム地域にあります。AVシステムの設計と施工は、敷地内にある全エンターテインメント複合施設とスポーツアリーナ同様に、ECI(Entertainment Consulting International)によって実施されました。
スポーツバーや多彩なレストランが混在するマルチゾーンスペースのAV要件は、ラスベガスを拠点とするコンサルタントCoherent DesignとSE会社のMetinteractiveによって選定・入札されました。
アメリカの9地区に広がる130前後のCordish Companiesの施設(カジノ、バー/レストラン、スポーツ&エンターテイメント会場の複合施設)を手掛けるA/V & Corporate Music ProgrammerのディレクターであるDan Defendorf氏が最終チェックを行いました。彼はLive!カジノ&ホテルのA/VディレクターであるRyan Dewey氏と共同でデザイン案を練りました。
Defendorf氏はMartinのアメリカ西部担当のセールスマネージャーBrad Stephenas氏を介して、既にMartin Audioと面識がありましたが、とくにInfoComm2019のデモルームで信頼性が高く目立ちにくい適正価格のシーリングスピーカーを探していた時がターニングポイントになりました。フィラデルフィアとピッツバーグでのプロジェクトは、もともと北部担当セールスマネージャーであるMartha Callaghan氏と話し合われ、ざっくりとしたテンプレートが確立されていました。
フィラデルフィアはそもそもスポーツのファンゾーンのため、高品質のオーディオと大画面を必要とするエリアが無数にあったとCallaghan氏は振り返ります。これは特に、65フィートの4Kメディアウォールと26台の65インチHDTVを備えた「究極のファン体験」を提供できるバー、Sports&Socialに適用され、試合のある日には施設内のRバーでも同時放送されます。そのため明瞭度の高い最高品質の音響設備も必要条件でした。
実際にこれらのスペースはどちらも同じ内容で、144台のC8.1Tシーリングスピーカーと60台のSX112サブウーファー、壁に設置されたCDD10とCDD12がDJナイトのメインスピーカーとして機能し、パワーが必要な際にも役立ちます。セントラルバーからの音声アナウンスとBGM用にCDD10、他の2つのエリア(現代的な高級ステーキハウスのPrime Ribと寿司とアジア料理のLuk Fu)には、CDD8が設置されました。
広大なスペースにはトータルで436台のC8.1T(8″+1″)シーリングスピーカーと142台のC6.8T(6.5″+0.8″)があり、一方は70Vラインで、一方はローインピーダンスです。これらは一般/補助エリアと同様に、カラオケの出来るプライベートダイニングルームにも音声を届けることが出来ます。
Dan Defendorf氏はこの導入に非常に満足しています。「バーやレストランに大量のMartin Audioスピーカーを使用した理由は、全てが素晴らしいサウンドで、優れた拡散能力と印象的なスローを持っているからです。また、意匠的に悪目立ちもせず、価格も満足がいくものです。スピーカーの適正な設置位置は、設計上非常に重要でした。」
コロナによってプロジェクト開発に遅れは生じましたが、現場に到着したときに設置作業がとても簡単だったので安心した、と彼は話しました。「Martin Audioのスピーカーには何の問題もなかったので、技術的なサポートは全く必要ありませんでした。場所がとにかく非常に多いため、Martin Audioなどの信頼できるブランドで、今後のアップグレード用に標準化されたテンプレートを作成したかったのです。」
隣接するNBCスポーツアリーナを含むXfinity Live!内の設備の技術的な改修もそのひとつです。