Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2019年2月22日

「宇宙戦争」40周年ツアーでMLAが活躍

Jeff Wayneのミュージカル「宇宙戦争」は40周年のアニバーサリーツアーを迎えてもなお、その勢いとスリルを失っていません。
この上演の目玉は、象徴的な重さ3トン、高さ10mの火星人の戦闘ポッドです。横幅30のビデオスクリーンを背景に、本物の火炎放射をできる他、たくさんの特殊効果を兼ね備えています。

7回目のツアーを迎えた今回も、Martin AudioのMLAが最新の3公演で活躍しました。キャストにはLiam Neesonがジャーナリストの役を、彼の妻をFletcheras Bethが演じました。Adam Garciaが砲兵役、Newton Faulknerがジャーナリストの心境の歌を歌い、無名のフロントマンをNathan Jamesが、ジャーナリストの婚約者役のAnna-Marie Waynebackと共に「The Voice of Humanity」を披露しました。

上演に関して、音響、照明、映像、特効、舞台機構、モーションコントロールなどの機材が多いため、プロダクションマネージャーのSteve Nolanと彼のチームにとっては負担が大きいのですが、幸いなことに音響レンタル会社のRG Johnはこの作品の公演に経験豊富で、FOHエンジニアのSimon Honywill氏は2009年の再演を企画したときから5回目の参加となりました。

PAとしてMLAを選んだSimon Honywill氏は、そのメリットを称賛せずにはいられないと言います。「他のPAでこの演目はできません。重要な要素の1つにナレーションがあり、作品の象徴的な部分であるため、明瞭度が損なわれると観客は満足しません。その上でMLAのサウンドは素晴らしいのです。」いくつかのアリーナでは、バルコニー席のはじのVIPエリアで課題がありました。Simon Honywillはバルコニーが嫌な反射を生み出すと言います。「(従来のPAの場合)音楽にはそれで上手くいくこともありますが、ナレーションでは明瞭さを壊してしまいます。幸いなことに(Martin Audioのソフトである)Hard Avoid®機能を使えばそれを軽減することが出来ます。例えば、ノッティンガムアリーナでは大きな違いがでます。アコースティックエネルギーに非常に効果的に集中させ、大部分の観客への不要な反射を減少させることが出来ます。間違いなく非常に貴重な技術です。」システムエンジニアSteve CarrとアシスタントのMatt Sussexによると、観客席の下から上までコンクリートの壁で囲まれているリバプールエコも’Hard Avoid‘が必要な会場だそうです。

Martin Audioのシステムセッティングは2014年の上演から少しずつ改良を重ねています。フロントフィルのマイナーチェンジ、PAが少し奥になりました。見切れを確保するためにリギングがより舞台後方へ移動したことは最適化の正確性を確実にするためにしっかりした測量を行わなければならないことを意味します。

2000人以上を収容できる会場の上演では片側20本のMLA、アウトフィルには16本のMLAを配置。メインを少し特殊な位置にセットするため、各ステージウィングに8本のMLA Miniを配置することで、ステージ外にエネルギーレベルを保つことに役立ちます。これをドライブするのはエレガントなソリューションを提供するMartin AudioのマルチチャンネルiKonアンプです。Martin AudioのDD12がフィルとして客席最前列のカミシモの端をカバーし、ステージ下に16台のMLXサブウーファーを円弧状に配置しています。観客席の後方には、影になった場所が2ヶ所あり、各側面に8本のW8LMミニラインアレイが設置されています。

Simon Honywillはサイドカーを追加したDiGiCo SD7でミックスを計画していました。フル装備の56ch入力ラック3台で、その入力数は168チャンネルです。2台のSDラックの大部分はバンドの分と36chのストリングセクション。それに加えたくさんの効果音、プレイバックと6人のゲストアーティストの回線を含んでいます。この出演者はそれぞれメインとスペアのトランスミッターを装着しています。プレイバックマシーンはタイムコードも生み出します。FOHのSimon HonywillとモニターエンジニアのBecky Pellの技術が複雑なミックスを可能にしました。

しかし、Liam Neesonの全ての言葉が明瞭だとしても、大規模なロックシアターショーのような環境でナレーションの質を両立するのは非常に難しいことです。すべての言葉がクリアーに聞こえるのはMLAとSteve Carrのプログラム技術によるものです。
PAがステージ框よりも2.5m後方に設置されているため、オプティマイズの精度は不可欠です。「既存の測量が間違っていれば、PAがステージに覆ってしまうかもしれません。そこで私は他のクルーよりかなり早く会場入りしていました。そうすることでたくさんのメリットがあるのです。」
「重要なことはステージが組みあがり、照明が飛んで、モニターライザーが所定の位置に移動することです。その時点でEQと角度の最適化ファイルを作成し、それをVU-NETでロードして、各アレイを調整、ディレイをとります。」
しかしながら、たとえ午前中にオプティマイズしていても、見切れを嫌って午後にPAを50センチ高くするなど、再度最適化しなおすこともあり、スピードが重視される環境では、Martin Audioの高度なテクノロジーと適応能力が重宝されます。
アリーナで数十年に渡りツアーを続けるSimon Honywill氏は言います。「この会場を使用したのは随分前だったので、どんな感じだったかを忘れていました。MLAのサウンドは素晴らしい。あらゆる微妙なニュアンス、パンニング、音楽性が至る所に感じられました。」

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