Martin Audio Japan

ニュースリリース
News Release
2022年12月20日

GRACE CHURCHがMARTIN AUDIO TORUSでアップグレード

アイオワ州デモインに拠点を置くConference Technologies Inc (CTI)が、近隣のGrace Churchのシステム改修を手がけました。これは教会にとって20年ぶりの改修となり、これまで使い続けたPAは、Martin Audioの最新のコンスタント・カバーチュア・アレイTORUSに更新されました。

この改修はCTIがここ十年で取り組んだこの教会のアップグレードの中でも、最も新しく、また大掛かりなもので、礼拝にバンド演奏や、合唱隊、オーケストラなどが参加するSouthern Baptist Churchの高い要求に応えるためのものでした。

教会のMichael Hoskinson牧師によれば、旧来のPAは教会ができた当初に納入されたもので、1200席の扇形の会場に対して均一なカバーができておらず、再設計されるべき時期に来ていました。「我々が求めていたのはどこでも均一なカバーが得られるラインアレイでした。」牧師は言います。また既存のサブウーファーは床置きであったため、見栄えも悪かったのだそうです。「だからサブウーファーも吊れるシステムが良かったのです。同時にそのカバレージも良くしたかった。」

このプロジェクトを率いたCTIのVP Systems Integrationチームに所属するTim Wright氏が続けます。「最前列から最後列にかけて、上手から下手にかけて、周波数特性が均一ではありませんでした。会場に対してのルーム・チューニングさえなされていなかったのです。技術の進歩に伴い、周波数特性というのが極めて重要になってきた。同時に我々の期待値も高くなってきたのです。」

彼は希望要件をまとめたリストを作成し、Martin Audio North Americaに送りました。「我々はMartinの設計エンジニアと協議を重ね、カバレージにはまだ改善の余地があると感じました。そしてTORUSへと向いていったのです。これはハマるなと。すでに展示会で音を聴いていましたから、どういうことができるのかも理解していましたし。」

「もともとMartin Audioのボーカルの明瞭度はいつも印象深かったのですが、TORUSはそれ以上のレベルでした。CDでテストして、その明瞭性は素晴らしかった。この価格も考えたら、ほかに右に出るものはないと思います。」

Michael Hoskinson牧師も同意します。「ほかのSI会社からもらった提案では、同じ結果を得るにも倍のお金がかかるという事でした。」実際Wright氏自身、金額の違う4種類の提案をしたそうです。「どれがおすすめですか?と聞かれたから、考えるまでもないことですと返しました。」そしてインターネット上のTORUSのサンプル映像を見せたそうです。Michael Hoskinson牧師が心を決めるのに長い時間はかかりませんでした。

ではTORUSはなぜこの広がった形状の会場にマッチしたのでしょうか。このコンスタント・カバーチュア・アレイは15mから30mといった中距離アプリケーションに最適化されており、そこはフルサイズのラインアレイやポイントソーススピーカーのソリューションが必ずしも適切ではないところです。T1230は縦方向に30°、T1215は15°ですが、どちらも水平の指向角がフレキシブルで90°、60°、75°(非対称)から選択できるのです。

Tim Wright氏はこれまでもMartin Audioのファンであったのですが、CTIがMartin Audioを使い始めたのは最近だそうです。「私自身はこれまでもこのブランドを使ったことがありましたが、この規模感で何かをするチャンスは初めてのことでした。」

しかしながら、Grace Churchでは施工上の挑戦もありました。天井に3点吊りの支持部を探すところからでした。しかし、SXCF118サブウーファー2本の下にT1215 2本+T1230 1本を備えたLCRシステムは今しっかりと固定され、4台のiKON iK42 DSPアンプで駆動されています。さらに2本のXD12がフィルとして用意され、7本のDD6がステージ周囲のフロントフィルとして装備されています。「以前はもっとリップフィルが多くて。前のシステムはもっと抜けていたから。」Tim Wright氏は言います。

理想的なカバレージを得ただけでなく、新しいPAは意匠的な要求にもかなうものでした。天井が黒く塗られたため、スピーカーは極めて目立たなくなっています。Michael Hoskinson牧師はサブが吊られたことにも喜んでいました。スピーカーの最下部は以前より低くなったものの、2灯のプロジェクターの投影角はかわしているからです。「全体として今はすっきりとして見えます。」と牧師は言います。

Martin AudioのWill Harrisが言います。「取り付けたそばからいい音でした。」Wright氏によれば「要求仕様書に書かれた通りの音がしました。外部DSPもいらず。アンプに内蔵されているから。iKONはTORUSとマッチングとれているという意味で使うべき理由がありますね。」

そしてMichael Hoskinson牧師は、その礼拝が多くの人々に届くということを熱意をもって語ります。新しいアレイを存分に評価しているようです。そして初めて使って以来、今後はもっとTORUSを鳴らしてみようと思っているそうです。「このスピーカーは普通に思っていたよりも、もっと激しく使っても大丈夫そうですね。」

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